ワイヤレス給電技術の開発・製造を行う株式会社ビー・アンド・プラス(埼玉県)は、全社員参加による改善活動を推進し、2025年に年間950件の改善を実施。2026年もすでに200件を突破しました。
同社では、AI活用や組織改革を背景に、日常業務の中で改善が生まれ続ける企業文化が定着しています。(※同社は40年以上にわたりワイヤレス給電の開発を行い、幅広い分野で技術提供を行うメーカーです)

製造業を取り巻く環境は、人材不足や生産性向上の要求など大きく変化しています。
さらにB&PLUSが取り組むワイヤレス給電分野は、ロボット・モビリティ・医療など幅広い領域に広がる一方で、まだ発展途上の市場でもあります。
そのため同社では、
「固定化されない思考(変化し続ける脳内構造)」を持つ組織づくりを重視し、全社員による改善活動を推進しています。
■ 特徴1.:全社員参加型の改善文化
B&PLUSでは、改善の大小を問わず日常的に提案・実行される仕組みがあり、ほぼ全社員が改善活動に関与しています。
こうした取り組みにより、現場の中で
気づき(発見)と改善が循環し、成長や自信につながる仕組みが自然と生まれています。
また、改善活動は
『件数による表彰』
『内容・効果による質の表彰』
の両面で評価され、全員が継続的に取り組む文化を支えています。
■ 特徴2.:現場の力が、さらに進化
B&PLUSの製造現場では、もともと自主的な改善と高い製造技能を強みとしてきました。
現在はその基盤の上に、
現場自らが新たな技術領域を取り込み、さらに進化しています。
具体的には、
『3DCADを活用した治工具の自作』
『ロボット操作の現場習得』
『マイコン・プログラムの活用』
『ユニバーサル基板での配線・実装』
といった取り組みが現場主導で行われています。
特に、50代後半の社員もこれらを習得し、
試作から改善までを自ら実行する体制が広がっています。
こうした進化により、改善のスピードと質がさらに高まっています。
■ 特徴3.:事務部門も自ら仕組みをつくる改善文化
事務部門においても、改善は日常業務の一部として定着しています。
B&PLUSでは、外部の高額なシステムに依存するのではなく、
現場の柔軟性と継続的な改善を重視し、自ら仕組みを構築する取り組みを進めています。
具体的には、
『Excel VBA等を活用した業務システムの自社構築』
『受注確認の自動通知』
『部品発注の自動化』
『部材状況を踏まえた生産計画の自動生成』
『社内への受注情報の自動展開』
など、多数の業務改善が日常的に行われています。
これにより、間接業務においても改善が循環し、
全社的な生産性向上とスピード向上につながっています。
■ 特徴4.:ChatGPT活用による「誰でも改善できる環境」
同社ではChatGPTを活用し、
技術的なハードルの低減 アイデアの具体化 実装スピードの向上
を実現。
これにより、専門外の分野でも改善が可能となり、
**“誰でも改善できる組織”**が構築されています。
■ 特徴5.:組織再編による思考のリセット
2026年には組織体制を刷新。
従来の機能別組織を廃止し、
『モビリティー部門』『FA部門』『ロボティクス部門』
といった市場単位の組織へ再編。
これにより、
固定化された役割の解消、顧客価値起点の思考 部門横断の意思決定が進み、
常に変化し続ける組織文化が形成されています。
同社では、全社的に取り組んでいる改善活動の一部を、YouTubeを通じて公開しています。
製造現場を中心に、ロボット活用や治具の工夫、工程改善など、
現場で生まれたアイデアを動画として発信し、社内外で共有しています。
これにより、改善の横展開や新たな発想の創出にもつながっています。
▼改善事例動画(一部)
【製造業改善】現場が作ったマイコン装置|歩いていた確認作業を改善
https://youtube.com/shorts/qz3sPrweh-w
【製造業改善】 混ざるコネクタ問題|スイッチ1つで交通整理
https://youtube.com/shorts/XPjE9baY-8g
【製造業改善】消えたコネクタ|現場発の改善
https://youtube.com/shorts/pICZRKostSQ
【製造業改善】自動コネクタ脱治具|最終検査工程のコネクタ外しを自動化
https://youtube.com/shorts/aQse2ue0hq0
【製造業改善】AGVが止まらない|既存の横開きドアを自作で自動化
https://youtube.com/shorts/t4wXWCAWzgQ
※その他の改善事例も随時公開中
同社では、全社員参加型の改善活動を通じて培われた**試行錯誤と改善の積み重ね(PDCA)**を基盤に、ワイヤレス給電分野における新たな価値創造にも取り組んでいます。
ロボット、ドローン、モビリティ、FA(ファクトリーオートメーション)など、さまざまな分野に向けて、ワイヤレス給電および周辺システムの開発を推進しています。
特に近年では、リーンスタートアップの考え方を取り入れ、
試作(プロトタイプ)→検証→改善のサイクルを高速で回すことで、市場ニーズに適応した製品開発を進めています。
これは、日常の改善活動で培われた「まず試す・すぐ直す」という文化が、開発領域にも広がったものです。また、その取り組みの考え方や実際の価値については、リーンスタートアップの概要やお客様の声を通じて公開しています。
ワイヤレス給電×リーンスタートアップ開発事例
https://www.youtube.com/watch?v=UgjQe7ilFZs
B&PLUSでは、全社員による改善活動やAI活用を通じて培ってきた実行力を基盤に、ワイヤレス給電市場の創出と拡大を加速していきます。
ロボット、ドローン、モビリティ、FAといった次世代産業に向けて、ワイヤレス給電および周辺システムの開発を推進し、実用化・社会実装を進めていきます。
さらに、リーンスタートアップ型の開発プロセスにより、迅速なプロトタイプ開発と検証を繰り返しながら、市場に適応した価値提供を行います。
変化の激しい時代においても、固定化されない発想と組織で、ワイヤレス給電の可能性を広げ、新たな市場の形成に挑戦してまいります。