
トレーディングカードゲーム「さいたま伝」が4月25日に全国発売された。企画・制作は、ゲーム制作集団「PANTS」と大宮アルシェ(さいたま市大宮区桜木町2)の有志グループ。
「伝説の地 さいたま」を舞台に、「浦和」「大宮」の実在するスポットや名物、飲食店、文化などの各45枚のカードを使って市民を生活し、定住させることで陣取りを行う同カードゲーム。より多くの領地を獲得した方が勝利となる。「浦和カード」はスピード勝負で勝利を狙いやすく、「大宮カード」は最初にどっしりと構えて逆転勝利を狙いやすいという特徴がある。プレーヤーは好みやプレースタイルで「浦和」か「大宮」を選ぶことができる。「与野」はどちらの領地にも属さず、ゲームの進行によって変化する。
開発・販売に携わる大宮アルシェ中島祥雄社長は、これまで埼玉県内のご当地カプセルおもちゃ「大宮ガチャ」などを手がけてきた。「『さいたま市民以外にはどうでもいい!』をキャッチフレーズに、ゲーム大会も開けるような本格的なカードゲームを3年かけて開発した。カードには「独断と偏見にまみれた」独自の解説文を添え、実在の場所や地域特有のカルチャーを知ることができる。浦和は浦和駒場スタジアムの許可が取れたことが弾みとなった」と話す。
「浦和カード」のカラーに浦和レッズの赤を採用し、「大宮カード」を大宮アルディージャのオレンジにする案もあったが、色が似すぎてしまうため、氷川参道や大宮公園などのイメージから、「大宮カード」には緑を採用。「浦和カード」の赤色がオレンジに近くならないようにしたという。
中島社長は「浦和と大宮は、以前はそれぞれ別の市だったが、今はともに埼玉県さいたま市の地名。今でも浦和、大宮それぞれのエリアの住人たちのライバル意識は高く、幼稚園児からお年寄りまで、マウントの取り合いは日常茶飯事のごとく続いている。そんな『浦和 VS 大宮』という根深くも、地元愛にあふれる対立をテーマにした対戦ゲームをぜひ楽しんでほしい」と話す。
販売はLOFT各店、須原屋各店、ハンズ大宮店、ソフマップ大宮・川越店、HMV大宮店、amazonなど。カードの追加や、店舗でのカードゲーム大会も行う予定。