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武蔵浦和の「アズーリ」20周年 地産地消イタリアンとして定着

20周年記念イベント キッチンでの盛り付け

20周年記念イベント キッチンでの盛り付け

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 イタリア料理店「トラットリア アズーリ」(さいたま市南区別所7)が3月20日で20周年を迎えた。

タマシャモを詰めたトルテリーニ イン ブロード

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 2004(平成16)年に開店した同店。店名の「アズーリ」はサッカーの街・浦和でイタリア料理とワインを発信していこうと、サッカー・イタリア代表チームの愛称から名付けた。

 店主の北康信さんは「開店当時、武蔵浦和の駅前はラムザタワー以外に大きな建物がなく、駅の周囲には田んぼが広がっていた。5、6月ごろになるとビーチサンダルで街を歩く人が多くて驚いた覚えがある。街の発展とともに、店も育っていった」と振り返る。

 駅周辺にはタワーマンションが次々に建ち若い家族が増えたため、開店2年目から10年ほど「子ども料理教室」を開いてきた。20周年を迎え、当時の料理教室に参加した子どもたちが成人し、客として来店する機会も増えたという。

 北さんは「さいたまヨーロッパ野菜研究会」の会長を務めるなど、埼玉県産食材の地産地消に熱心に取り組んできた。同店の料理にはヨーロッパ野菜や武州和牛、秩父産のチーズ、ワインなど県内産の食材をふんだんに使っている。

 シェフの門平光正さんはイタリアで2年間修業した経験を元に、出身地の秩父で取れたアユや鹿肉を使ったイタリアの地方料理を得意としている。看板料理の窯焼きピッツァは、ナポリのピッツァ世界大会で入賞した渡辺文雄さんが腕を振るう。

 3月24日には20周年記念のディナーライブショーを開催し、地域内外の同店ファンがジャズライブと食事を楽しんだ。門平さんは「皆さまに支えていただき20周年を迎えることができて幸せ。これからもファームトゥテーブル(農場から食卓へ)のイタリア料理を通じて、お客さま、生産者、スタッフが幸せを感じ、店を愛し続けてもらえるよう日々成長していきたい」と話す。

 今年5月には、川越にグランドオープンする「りそなコエドテラス(旧りそな銀行川越本店)」に姉妹店「アズーリ コエド」の出店を予定している。北さんは「今後も地産地消イタリアンとして、地域に貢献していきたい」と意気込む。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~22時(土曜・日曜は17時~)。

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