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南浦和の古書店「ゆとぴやぶっくす」が1周年 店主が選ぶ新刊も

「ゆとぴやぶっくす」店内の様子

「ゆとぴやぶっくす」店内の様子

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 南浦和の古書店「ゆとぴやぶっくす」(さいたま市南区文蔵2)が12月12日で1周年を迎えた。

「ゆとぴやぶっくす」店主の栃原麦穂さん

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 「知らないを知る店」をテーマに店主の栃原麦穂さんが営業する同店。古書の数も当初の3培に増え、新刊も扱うようになった。1周年記念で購入客にノベルティーを配布している。栃原さんは「『おめでとう』と声をかけていただけるきっかけになっている。やってみて良かった」とほほ笑む。

 店頭での買い取りではさまざまなジャンルの本が集まるため、新刊は「大型書店では見つからないような本を手に取ってもらうきっかけを作りたい」と栃原さん自ら選書したものが並ぶ。県内の出版社「さきたま出版」とのつながりもでき、埼玉関連の取り扱いも増えた。浦和パルコのイベント「PARCO BOOK & CULTURE WEEK」に参加したことで、新聞やフリーペーパーの取材、本好きの来客にもつながったという。

 栃原さんは地域のコミュニティー作りをしたいと、読書クラブ「BUZO BOOK CLUB(BBC)」を立ち上げ、約2カ月ごとに閉店後の店内で一冊の本について語り合う会を開いている。幅広い世代が集まり、進行も参加者が担当するという。

 栃原さんは「本に触れる機会の少ない人に、手に取るきっかけを作りたいという気持ちは変わっていない。聞かれればお薦めを紹介したり、相談しながら一緒に本を選んだりもしている。地域になくてはならない存在になれるよう、賛同してくれたアーティストにイベントスペースを利用してもらったり、大人が本を選んでいる間に座れるよう子ども用の椅子も用意したり、できることは何でも試している。ハードルの低い本屋なのでファミリーでも気軽に入ってほしいし、ゆっくりのんびりと過ごしてもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は12時~19時。火曜定休。

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