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北浦和で「土偶メガネ100人パネル展」 志願して「出土される人」増える

「土偶メガネ100人パネル展」主催の聡美杏(さとみあんず)さん

「土偶メガネ100人パネル展」主催の聡美杏(さとみあんず)さん

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 北浦和駅西口近くのコミュニティーカフェ「マーブルテラス」(浦和区常磐10)で現在、「土偶メガネ100人パネル展」が開催されている。

出土(しゅつど)のロゴ入りTシャツ

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 演劇を通して社会課題解決に取り組む地元密着のNPO法人「劇団サードクォーター」の座付き作家として活動している「さっちも」こと聡美杏(さとみあんず)さんが主催する同展。

 聡美さんが配信している音声配信プラットフォームアプリ「スタンドFM」のラジオ番組「不可能姉妹のにっちもさっちも」の企画で青森への旅の途中、三内丸山遺跡で土産として販売されている「土偶メガネ」に出合ったという。

 土偶メガネが「2,400円もしたので、もったいない」と、会った知人に掛けてもらった。掛けたみんなが喜々として喜ぶ姿を写真に撮りSNSで投稿していると話題になり、「あの人も土偶に!?」「わたしも土偶になりたい」と自ら志願して「出土される人」が増えた。「欲が出て、土偶メガネの写真を100人撮れたら写真展をやりたいとつぶやいた」ところ、マーブルテラスの谷居早智世さんに声をかけられたと言う。

 聡美さんの在廊日に来店し、志願すると土偶メガネを掛けて撮影してもらえる。写真には出土順に土偶ナンバーが振られ、出土場所(撮影場所)と聡美さんが命名した土偶名を明記して、パネル展示する。当初137人だった土偶は出土を重ね、現在165人になった。

 不思議な土偶メガネの縁でつながっていく人々の様子を聡美さんは「土偶ミュケーション(ドグミュケーション)」と表現する。「かつて80年代にお茶の間の人気グループだった、おニャン子クラブのように『わたしは土偶ナンバー1番の○○です』と自己紹介で使ってほしい」とも。

 土偶パネル展では、壁に掲示されたQRコードをスマートフォンで読み込めば、本格的に音声ガイダンス付きで鑑賞できる。「博物館や美術館の土偶展のように、したり顔で鑑賞してほしい」と聡美さんは話す。「土偶メガネで全国を行脚するのが夢。いろいろな土偶が全国で出土していくのでは。土偶メガネを掛けても印象が変わらない人もいるが、真面目そうな人が突然明るいキャラになることも。変身する人はすごく変わる。コロナ禍でマスクが日常になった今だからこそ、息苦しさからしばし解放され、本来の自分を取り戻すきっかけになれば」とも。

 「土偶メガネを掛ける千載一土偶のチャンス。一緒に土偶になりにきてもらえたら。皆さまの出土をお待ちしている」と呼びかける。

 営業時間は11時~17時。月曜・火曜定休。12月24日午後は貸し切りのため休業。聡美さんの在廊予定は12月22日14時~16時、同28日14時~17時。カフェ内展示のため要1オーダー。12月28日まで。

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