「第1回 さいたまオーガニックシティーフェス」が11月12日、浦和駅東口駅前市民広場で開催された。主催はさいたま有機都市計画。
さいたま市PRキャラクター「ヌウ」と、浦和に生息する野良仕事をする猫「のらねこくん」のツーショット
さいたま市近郊の若手農家を中心に結成された同団体の活動の一環で開いた同イベント。同団体は「有機農業」をテーマに勉強会やマルシェを開き、生産者と消費者の垣根をなくし、「おいしく、楽しく、畑と街を緩やかにつなげていく」活動に取り組んでいる。約28の出店があり、農業についての出店だけではなく、飲食やステージイベント、スタンプラリー、ワークショップ、ご当地キャラクターや盆踊りなどもあり、子どもから大人まで幅広い世代が来場した。
同団体は有機農業の認知と普及のため、今年をさいたま市の「有機元年」と位置付け、さいたま市農業政策課と共催で、新規就農者のための相談窓口のブースを会場に設けた。農業政策課の上原拓洋さんは「相談に4人ほど訪れ、就農への関心の高さを感じた。これからもこうしたイベントで連携していきたい」と意気込む。
フェス参加者は新規就農者や、これから農業を始めたいという人も多かったという。木曽農園の木曽大原(たいげん)さんは「こうしたイベントで先輩の姿を見て農業への入り口を広くしていくと横のつながりもできてくる。自分も迷っている時にそうして背中を押された。第一歩へのきっかけになれたら」と話す。「飲食店などとのつながりも楽しいし、行政とも連携していくことが今後、大事」とも。
ステージイベントでは、農家バンド「ビオ見沼」の演奏、浦和第一女子高校音楽部の合唱が披露され、最後は斉藤昇平さんと香奈子さんの2人組のアートユニット「よいよいブギー」が制作した移動式櫓(モバイルヤグラ)の周りで「さいさい盆踊り」を来場者と踊り、会場を盛り上げた。「さいさい盆踊り」は今年夏にできたばかりの新しい盆踊り。彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督を務めるコンドルズの近藤良平さんが振り付けを手がけ、歌はEGO-WRAPPIN'の中納良恵さんが歌う。
さいたまオーガニックシティーフェスは今後、毎年開催する予定。