「LJ cafe（エルジェーカフェ）」（さいたま市桜区道場2）が4月3日、オープン1周年を迎えた。

犬用の手作り弁当

　昨年4月にオープンした同カフェ。店主の遠藤智美さんが、食事改善で体調が良くなった経験を生かし、桜区とその周辺で取れる無農薬の米や野菜を使うメニューを提供するほかマルシェも開催してきた。「LJ」は「Link」と「Joy」の頭文字。「Link」には、食だけではなく食に絡む人の思いやストーリーも含めて「縁」を提供し、人と人をつなぎたいという思いを込めた。「Joy」に込めたのは客に楽しんでほしい思いという。

　遠藤さんが飼い犬の食事を手作りし始めたことをきっかけに、犬向けの食事も提供し始めた。

　3日には、1周年を記念してアニバーサリーマルシェを開催。マルシェには、同店オープンと同時期に桜区で新規就農して以来、無農薬野菜を同店に提供してきた木曽農園のほか、浦和区の生花店「gracegroan（グレイスグロウン）」、市内でコーヒーを移動販売する「CafeFlat（カフェフラット）」も出店した。店内では、沖縄から直接仕入れたマフィンや島どうふなども販売。犬連れの来場も見られた。遠藤さんは「マルシェの回数を重ねながら得たさまざまなつながりに支えられた1年間だった」と振り返る。

　同農園の木曽大原さんは「新規就農で野菜の収穫量が予測できない不安もあったが、なんとかやりくりした。販売できずロスになってしまう虫食いのある野菜も使ってくれ、ありがたかった。お互いに理解し支え合う関係を築いてきたからこそ野菜の生産を続けてこられた」と感謝する。

　遠藤さんは「今後も地元で取れた食材を生かして旬を提供し、食に興味を持ってもらうきっかけづくりをしたい。有機野菜を使う犬向けの手作り食も広めていきたい」と意気込む。

　営業時間は10時30分～16時30分。月曜・火曜定休。金曜・土曜は犬連れで入店できる。