川口市内の5企業が2月10日、合同プレス発表会を川口メディアセブン(川口市川口1)で行い、各社の新商品やサービスを紹介した。
川口商工会議所が主催し、2018(平成30)年に始まった同発表会。2020年は新型コロナ禍で延期となり、4回目の今回は、昨年から取り入れたオンライン配信と対面でのハイブリット形式で行った。昨年までは同商工会議所の会報誌で参加企業を募り、商工会議所のアドバイスの下、プレゼンをブラッシュアップして行っていた。今年は、外部からPRプランナーの資格を持つ専門家を講師に招き、各社への個別指導をメールや電話、オンラインで行った。
衣類の大量破棄の課題に取り組むオーダーニット工場の「太陽毛絲(けいと)紡績」、在宅時間の長期化に悩む親子へのサポートに取り組む「ビリーブカラーオフィス」、感染防止のパーティションにおける声が聞き取りにくいという課題に取り組む「リョウケ」、コロナ時代のSNS営業に取り組む「埼和興産」、カードのレーザープリントのコストダウンに取り組む「IDレーザー」の5社が発表を行った。
太陽毛絲紡績の内山正治社長は「大量生産・大量廃棄が問題となってきた衣料業界も、SDGsの意識が高まり、変革を迫られている。専門性が高く小回りが利く中小企業ならではの強みを生かし、必要な分を必要な方へ長く愛される高品質な商品を提供していきたい」と話す。
川口商工会議所総務広報課の佐々木香菜さんは「長引くコロナ禍でも逆境を逆手に取った前向きな取り組みが増えたのが大きな特徴。今回初めてPRのプロによるセミナーや個別指導を導入したことで、より社会性を意識した発表の場をつくることができた。今後も地域密着の商工会議所の強みを生かし、地元企業の応援をしていきたい」と話す。
来年開催への参加企業は、秋ごろ会報誌を通じて募集する予定。