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北浦和の歯科医院が歯磨き教室 独自プログラムで楽しく虫歯予防

登坂歯科医院の歯磨き教室の様子。登坂悠也院長がイラストを使ったボードを用い、キシリトールの効果について説明している。

登坂歯科医院の歯磨き教室の様子。登坂悠也院長がイラストを使ったボードを用い、キシリトールの効果について説明している。

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 北浦和駅東口にある登坂歯科医院(さいたま市浦和区北浦和1)は1月上旬、子ども向けの歯磨き教室を始めた。

歯磨きの仕方を確認する登坂歯科医院のハミガキ教室の参加者

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 子どもの虫歯予防のために同院の登坂悠也院長が考案した独自のプログラムで、同院の保育士からの助言を取り入れ、子どもが楽しみながら歯磨きする習慣を身に付けられるよう工夫を凝らしている。

 登坂歯科医院は2020年11月に開業した。登坂悠也院長の父親英明さんが院長を務める登坂医院内科と連携し、治療のために医師と歯科医師のスムーズな情報交換が必要な患者を支える「医科歯科連携診療」に力を入れている。同院は1932(昭和7)年に浦和で開業し、1936(昭和11)年に北浦和に移転。英明さんは3代目で、悠也院長を含めると親子4代にわたり医療を通じて地域住民に寄り添い続けている。

 登坂院長は「口の中の健康が体全体の健康につながる」とし、地域の子どもたちの健康づくりをサポートしようと、歯磨き教室をスタートした。歯磨き教室の対象年齢は0歳から12歳までで、参加は個人制・月定額制で月に何度でも参加できる。参加者は徐々に増え、現在は十数人ほどだという。

 教室では、最初に登坂院長が歯の状態を確認し、育成状況に応じた指導を行う。内容は歯科医師、歯科衛生士、保育士それぞれの視点を合わせて作られたもので、説明にはイラストがあしらわれたボードやクイズなどが用いられる。フッ素塗布や口内ケアを受けられるほか、撮影した子どもの歯磨き動画を歯科衛生士らと一緒に確認することもできる。まだ自分で歯磨きができない乳幼児が参加する場合は、保護者が子どもの歯の磨き方や虫歯の知識について説明を受ける。

 2月8日は小学1年生の北原杏珠(あんじゅ)さん(7)が母親の宏美さんと共に訪れ、歯磨きの仕方の確認した後、登坂院長からキシリトールの効果について説明を受けた。杏珠さんは「先生たちのおかげで前よりも上手に歯を磨けるようになった」と笑顔を見せる。宏美さんは「子どもと一緒に虫歯予防の知識を教えてもらい、生活に役立てられる」と話す。

 登坂院長は「虫歯は治すだけではなく、なぜ虫歯になったのかという根本の原因を探って対応しないと、また虫歯になってしまう可能性がある」と虫歯予防の重要性を訴える。「子どもたちには自分で歯の健康を保つ方法を身に付けてもらいたい」とも。

 問い合わせは電話(048-816-4100)で受け付ける。

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