レンタルスペース「ONVO LABO YONO(オンヴォ ラボ ヨノ)」(さいたま市浦和区上木崎1)が6月14日、与野駅前にオープンした。
10年以上空き家になっていた昭和家屋を改装しオープン。22.4平方メートルのワンフロアにテーブルと椅子を常設し、最大で15人(着席は10人)が利用できる。ホワイトボードやWi-Fiも完備し、会議やワークショップだけでなく撮影や商品発表会、机を畳めばヨガ教室などで利用できる。リフォームに際し、昭和の木造アパート再生のためのさまざまなプロジェクトを実践しているモクチン企画の「モクチンレシピ」を活用し、デザイン性の高いレトロモダンな空間に仕上げた。
1階は2018(平成30)年からラーメン店として営業しているため、レンタルスぺ-スの入り口の近くには小さな扉があり、1階のラーメン店の厨房(ちゅうぼう)とつながっている。2階を利用する人もラーメンが注文でき、ラーメン店を利用する人にも2階の存在が分かるようになっている。「ゆくゆくは地域の事業者同士がつながりを持てる場所になってほしい」と考え造ったという。
改修・運営を行う「ものくり商事」(さいたま市浦和区仲町1)は不動産に関する相談や店舗の設計などを通して、人生を豊かに暮らすための提案をしている。与野駅から徒歩1分という駅前ながら、10年間空き家になっていた物件をオーナーに提案してレンタルスペースとして活用するに至った。2階フロアの一角には、与野の新拠点として同社の事務所も併設している。
スタッフの三浦裕美さんは「今年はコロナの影響でお年寄りの交流や地元のママ同士の何気ない会話が減り、街全体の元気がなくなっているのを見て、改めて人とのつながりの大切さを感じている。ONVO LABO YONOがつながる場所となり、私たちの取り組みを通じて地域が元気になれば」と期待する。
利用料(1時間)は、平日=1,800円、土曜・日曜・祝日=2,300円。7月の水曜は解放日として見学可。申し込み・問い合わせはONVO事務局(TEL 048-822-3341)まで。