浦和にあるイノベーティブレストラン「RESTAURANT SALT」が2月24日から、開業１周年記念コース「埼玉」を提供している。

アミューズのクリームチーズとそら豆のカナッペ

　シェフ個人の経験や考えを取り入れ、一つの国、ジャンルにこだわらない「イノベーティブ フュージョン」というメニューを提供する同レストラン。大宮出身の井上憲シェフは、東京青山にある「イノベーティブ里山キュイジーヌ」という独自のジャンルで料理を提供するレストラン「Les Creation de NARISAWA（レ クレアシオン ド ナリサワ）」で8年働いた後、地元で独立しようとさいたまに戻り、2019（平成31）年2月14日、同店をオープンした。

　「イノベーティブ フュージョンのジャンルで料理を提供しているのはさいたま市では同店のほかになく、近隣では越谷に一店あるのを知っているくらい」と井上さん。

　埼玉の肉や野菜を中心に、オリジナルのコースメニューを提供する。1周年の記念コースで提供するのは、アミューズ、前菜2皿、メイン1皿、デザート、カフェ、小菓子のフルコース（6,000円）。通常価格（8,000円）より価格を抑えることで、「気になっていたけれど、敷居が高いと思っていた人にお試しいただけたら」と井上さん。

　アルコールは、日本酒、ワインを中心にそろえ、アルコールの「ペアリングコース」も料理コースに追加料金（4,000円、以上税別）で提供している。

　席数は、カウンター席7席、4人掛けテーブル4卓、6人用個室1室。テーブルとテーブルの間を広く取り、ゆったりとした造りとなっている。井上さんは「高級過ぎず、上品なリラックスを楽しんでほしい」と話す。「カウンターの目の前がキッチンなので、味と共に目でも楽しんでいただける」とも。

　料理人を目指し始めたのは30歳という井上さんは、それ以前は「レコードコレクター」として音楽に傾倒していたという。世界に数十枚程度しか残っていないレベルのレコードを所持していたこともあるという。好きな音楽は、60～70年代のアメリカンローカル、ジャズ、ソウル、ファンクなどで、店で流す音楽は、井上さんお薦めのものという。「普通のシェフより料理を始めた時期が違う分、それまでの経験を生かし、トータルで食事を楽しんでいただける空間を提供できたら」と意気込む。

　営業時間は、11時30分～15時（水曜～土曜）、18時～22時。日曜定休。記念メニューは完全予約制。提供は2月28日まで。