さいたま市浦和区の北浦和にある創業20年のライブハウス「北浦和KYARA」(浦和区北浦和3)で7月11日、防災イベント「ライブハウスで防災!避難所運営ゲーム HUG 体験と非常食」が開催された。主催は浦和エリアの新しい防災コミュニティー「浦和防祭連合」。
当日は浦和防祭連合の取り組みの紹介があり、実際の避難所運営をシミュレーションすることを目的に開発された「避難所運営ゲームHUG(ハグ)」を参加者で行った。その後は「非常食deフェス飯」として、火を使わずに水やお湯で戻すことができる非常食「アルファ化米」を韓国の薬膳料理「参鶏湯(サムゲタン)」のスープで戻して試食。最後に浦和在住のシンガー・ソングライター岩船ひろきさんのライブが行われた。
初めて参加したという北浦和在住の40代女性は「避難場所運営という視点から具体的に考えることによって、改めて被災するということの大変さが分かった。自分にできることを考えるきっかけになり、HUGを行ったことで意識が変わった。非常食も工夫してあり、とてもおいしかった。おいしいものを食べるとパワーが出る。食の大事さを感じた」と感想を話す。
浦和防祭連合の鈴木健司さんは「今までは自分たちの普段のフィールドで活動を行っていたが、今回は初めてライブハウスという人の集まる場所でできたのが一つの成果。一歩踏み込んで面白いことができるという実感できている。参加者のつながりから別の会場でもやらないかという声も掛かっている。浦和を中心にムーブメントを広げていければ」と手応えを話す。
参加費は経費を差し引いて西日本豪雨の支援活動に寄付される。