浦和駅西口の夢工房「MARUYAMA」(さいたま市浦和区仲町)で3月16日、男性介護者に参加を呼び掛ける「介護者サロン・夢うらわ」が開かれる。
さいたまNPOセンターが主催する「介護者サロン」は、同店で毎月第1・3金曜日に赤い羽根共同募金の助成を受けて開催。認知症の介護者が気軽に話せる場として行っているが、女性の参加が多いという。同センター専務理事の村田恵子さんは「サロンを開くうちに、男性と女性の介護者では悩みが違うのではないかと感じた。息子が一人で親の介護をする方や仕事をしながら介護をする人、慣れない家事で迷う人など、さまざまな声を聞く。介護経験者の男性スタッフに参加してもらうことで、男性の視点で共感し実践的な情報も得られて会話しやすいのではないかと企画した。もちろん女性も歓迎」と話す。
参加者は曇った表情で来る人が、話すうちに明るい表情に変わって帰っていくという。村田さんは「介護者は胸の内や悩みを話し発散することが大切。地域でも家に引きこもって介護をしている人が多い。そんな人を見かけたら『介護者サロン』を伝えて」と呼び掛ける。スタッフのほとんどが認知症の介護経験者で、多数の施設を回って調べた情報や介護商品を使った感想なども伝えている。
村田さんは「東京都では男性限定の介護者サロンも開いている。働いている人も参加しやすいように夜の開催でアルコールをたしなみながら話していると聞く。ゆくゆくは、浦和でそうしたことも目指していきたい」と展望を語る。
開催時間は13時30分~15時。途中の入退場可。参加費100円(茶・菓子付き)。予約不要。