埼玉高速鉄道・浦和美園駅構内に3月11日、漫画「キャプテン翼」をモチーフにしたステンドグラスが設置された。
2020年開催の東京オリンピックでサッカー会場となる「埼玉スタジアム」の最寄り駅である浦和美園駅に、世界的に知られているアートを設置することで、日本の魅力を発信し地域の活性化にもつなげていくのが目的。
ステンドグラスは「キャプテン翼~世界に翔(はばた)け~」のタイトルで、大きさは横約20メートル縦約1.6メートル。漫画「キャプテン翼」の作者・高橋陽一さんが描いた原画を基に、パブリックアートを手掛ける「クレアーレ熱海ゆがわら工房」が制作した。
同日、除幕式も行われ、清水勇人さいたま市長、漫画原作者の高橋陽一さん、日本サッカー協会の田嶋幸三会長、地元高校のサッカー部員、幼稚園児らも参加した。ステンドグラスを覆っていた幕を引き、ステンドグラスが披露されると、会場にどよめきと歓声が上がった。主役の「大空翼」や親友の「岬太郎」など99人の登場人物のほか、漫画の名場面や海外の選手がボールを追いかける姿を躍動的に描いている。
高橋さんは作品の前で「日本代表が強くなってほしいという願いを込めている。作品を見た人が前向きな気持ちになってくれたら」とあいさつした。
9歳の娘と訪れていた40代男性は「太陽の光に照らされてきれい。圧巻の一言。子どもはキャプテン翼を知らないと思うが、私たちの世代はテレビを見て育ったので親しみがわく。スタジアムに行く人はテンションが上がると思う」と笑顔を見せていた。