さいたま市桜環境センター(さいたま市桜区新開、TEL 048-710-5345)で現在、「さいたまの生きmono展」が開催されている。
同施設は、市内のごみや資源物を処理し、熱エネルギーを利用した余熱体験施設やリサイクル、生物の生息空間を再現するビオトープなどの環境啓発プログラムを行っている。
会場では、身近な生き物や自然環境について学んでもらおうと写真展や講座などを開催。ビオトープのパネルは、1年間で子どもたちが田植えや稲刈りをして生き物を観察する様子なども紹介している。夜にホンドタヌキが歩く姿を、初めて自動装置カメラが捉えた写真も展示されていた。
「秋ヶ瀬野鳥クラブ」の写真は、カルガモの6羽の親子が道路を歩く姿や夫婦で寄り添うタマシギなどが撮影され、四季折々の風景にいる野鳥を写している。来場した60代の女性は「こんなに美しい鳥がすぐ近くにいるなんて。自然界はすごい」と驚く。同クラブの野間博行さんは「秋ヶ瀬周辺では約240種類の鳥が確認されている。身近な自然の中で生きる奇麗な野鳥を知ってくれたら」と話す。
ほかにも、色紙を使ってスタッフが手作りで森を表現。釣りゲームや輪投げなどもあって子どもが楽しく学べるように工夫されている。同施設の関根広美さんは「自然を大切にすることや環境についても遊びながら親子で楽しく学んでくれたら」と来場を呼び掛ける。
「昆虫博士(中央大学理工学部保全生態学研究室の須田真一さん)が語る不思議な虫のおはなし」講座は、2月18日14時~15時30分。定員は30人。参加無料。申し込みは2月17日までに同施設まで。
開館時間は9時~17時。入場無料。2月25日まで。