埼玉大学(さいたま市桜区下大久保)の構内で12月4日、同学生が手掛けるイルミネーションの点灯式が行われた。
同大学イルミネーションプロジェクト実行委員会(通称=埼大イルミ)が、地域と大学の懸け橋になることを目的に2004年から毎年行っている。正門前や広場の木々、通路のほか埼大前公園にもともす。点灯式では、同実行委員長の伊藤三四郎さんが「これまで地域の方々と築き上げてきたつながりが未来へと受け継がれていくように。感謝の気持ちを込めて一つ一つ作った」とあいさつ。カウントダウンで点灯されると、来場した約100人の学生や地域住民から歓声が上がった。
今回のテーマは「光でつなぐ過去と未来」。青や赤、黄色、ピンク色など鮮やかな色の電球を使って同実行委員メンバー43人が夏から制作した。同実行委員広報長の川満玲奈さんは「今回は、これまで以上にクリスマスを意識した。リボンを付けたプレゼントに見立ててプラスチックの板で箱を作り、ロウソクはガラスのコップにオレンジ色の電球を入れて炎を表現した。構内で前に池だった所は、毎年『水』を表現しているので、今回はサンタクロースが海でサーフィンをしているオブジェにした。試行錯誤しながら作ったので多くの人に見に来てほしい」と笑顔で話す。
近所に住む30代の主婦は「お友達に誘われて何となく来てみたが、とてもきれいで驚いた。手作りにしてはクオリティーが高い。誰でも歓迎してくれて、開かれた大学という感じがする」と笑顔を見せた。