浦和パルコ(さいたま市浦和区東高砂11)の地下1階が11月22日、リニューアルした。
オープン初日の開店9時前から正面入り口には女性客を中心に長い列ができた。ドアオープンとともに約600人が続々と入店。スタッフの威勢のいい声が売り場に響いた。
今年で10周年を迎えた同店は、利便性や機能性を高めるために地下1階の食品ゾーンを大規模に改装し地域密着性を強化。リニューアルに伴い、大手食品スーパー「ヤオコー」をはじめ、カフェやスイーツなど17のテナントが出店。100円ショップ「キャンドゥ」やヘアサロン「チョキペタ」などもオープンし、日々の生活に役立つ店も並ぶ。
パルコ初出店のさいたま市内の企業は、空想菓子をコンセプトに焼き菓子などを販売する「秘密のおかしさん」やコッペパンに総菜などをサンドする「魔女のコッペパン」、自家焙煎(ばいせん)の「熊谷珈琲」。福岡・博多で人気の店「ウフタマコサンド」は埼玉県初進出。洋風や和風など多彩な卵サンドを販売する。
浦和区内に店を構える「魔女のコッペパン」の「魔女」は「今日のために気合を入れて深夜0時からパンを焼いたおいしいと言って喜んでくれる笑顔を広げたい。埼玉県坂戸市の農家から仕入れたブドウをたっぷり使ったシュトーレンはパルコ初出店を記念した新商品。季節を感じる品も増やしていきたい」と意気込む。
主なイートインのコーナーは、タリーズコーヒーが93席、クレープとベーグルのカフェ・モミアンドトイズ/ベーグルアンドベーグルが41席を設けている。共用通路の所々にもレストスペースがあり、自由に休めるようになっている。
友人と訪れた緑区在住の30代主婦は「リニューアルを楽しみにしていた。明るくてきれい。通路が広く、荷物を持っていても歩きやすい。手頃な価格でプレゼントしたくなるようなすてきな商品もあって、つい買ってしまいそう」と笑顔を見せる。