さいたま市文化センター(さいたま市南区根岸1)で11月23日、音楽コンサート「Shining Hearts’Party(シャイニングハーツパーティ) 15」を開催する。主催は、NPO子育て応援隊むぎぐみ。
「障がいのある子もない子もその家族もみんなで楽しめるコンサート」をコンセプトに企画した同イベント。当日は、「ご存知さいたま寿座」「越谷市音楽団」など4団体が登場する。ソリストは、ヘレンケラー記念音楽コンクール連覇の経歴を持つ全盲のバイオリニスト・白井崇陽さん、オーボエ奏者の渡辺克也さんが務める。
学習塾「花まる学習会」の保護者らで組織する同NPO。同塾社長の高濱正伸さんによると、コンサートをはじめたきっかけは、「子どもは脳性まひで体が動かないが音楽が好き。でもコンサートには行けない」との声を聞いた地元高校生が小さな演奏会を開いたことからという。2003年から同NPOが毎年主催し今年で15周年を迎える。
コンサートのクライマックスには、公募で集まった幼稚園児から中学生まで約40人で結成した「Ship Kids」が手話で「みんがみんな英雄」などの楽曲を披露する。会場ではこのほか、一緒に楽しみながらコンサートに参加してもらおうと、イベントスタッフがペットボトルを使って手作りしたマラカス約300個を来場者に配布する。
同NPOスタッフの寺地さんは「会場は出入り自由なので、買い物のついでにふらっと立ち寄るのも歓迎する。温かい雰囲気のコンサートで、多くの方にお越しいただきたい。舞台はもちろん、客席で音楽に喜ぶ子どもたちの姿を見て元気をもらえるはず」と呼び掛ける。
13時開場、13時30分開演。入場無料