浦和区の円蔵寺(さいたま市浦和区東岸町1、TEL 048-882-2835)で10月10日、立川談慶さんによる「開運落語会」が開催される。
同寺は、1462年に千葉で開かれた日蓮(にちれん)宗の寺で、1886(明治19)年に浦和へ移った。「開かれた寺」を目指し、今年2月から同寺の本堂でバレエストレッチやヨガ、音楽会などを開いている。6月から始まった「開運落語会」は3回目の開催。毎回、会社帰りの人や高齢者など30~40人の地域住民が訪れている。
始めに副住職の加藤良海さんが祈とうで厄よけ開運を願い、法話を行う。その後、立川談慶さんが約1時間の落語を披露する。加藤さんは「本堂でご本尊様に笑顔を見せるのは大変良いことだといわれている。大いに笑って心も軽やかになっていただきたい」と話す。
さいたま市南区在住の談慶さんは、慶応大学卒業後に会社員として勤務した後、立川談志に弟子入りした落語家。前回の演目の導入部「まくら」では、時事問題に絡めた話を盛り込んで観客の顔をほころばせていた。
加藤さんは「住民の方から最近になって『気楽にお寺に入れるようになった』と言われる。法事などの用がある時だけでなく、普段から寺に足を運んで仏様とご縁を結んでいただきたい。学びの場や憩いの場として地域の拠点になれたら。平穏な世の中を願っている」と話す。
開催時間は18時~20時ごろ。申し込み不要。布施代は2,000円。