埼玉県立浦和高校(さいたま市浦和区領家5)の校庭で6月25日、地域住民が参加する運動会「きた!Urawaフェスタ2017」が開催される。
主催は、NPO法人浦和スポーツクラブや北浦和消防団、北浦和サッカースポーツ少年団など地域の6つのグループ。地域のつながりを深め、東日本大震災の教訓から防災対策に取り組むことを目的に2012年から開催する。昨年は、幼児から高齢者まで約1000人の来場者でにぎわった。
午前中の運動会は、受け付け順に4チームに分かれて対戦。綱引きや玉入れ、大玉転がしなどの競技を行う。毎年盛り上がるのは、全員参加の防災タイムトライアルというバケツリレーで、一列に並んで水の入ったバケツを受け渡し、最後に水量の多さを競う。実行委員の小川貴さんは「バケツリレーは、子どもも参加するので、重すぎると水をこぼし軽いと水量が少ししか運べず負けてしまう。互いに声を掛け合って運ぶ姿がいい。防災のことも考えられる競技」と話す。
昼休みには、北浦和小学校のマーチングバンドや消防音楽隊の演奏、浦和大学の沖縄伝統舞踊「エイサー」の披露などで会場を盛り上げる。午後の防災対策では、消防団による消火器のデモンストレーションや心肺蘇生法の説明、AED(自動体外式除細動器)のミニ講習会などを開く。
小川さんは「今回は初めての試みで、高齢者向けに『歩こう会』も実施。緑道や瀬ケ崎周辺の約4キロをゆっくりしたペースで歩く。皆さんとコミュニケーションを深めながら楽しく体を動かし、防災にも興味を持ってもらえるようにと準備している。誰でも参加できるので、多くの方に来ていただきたい」と呼び掛ける。
受付開始は9時。参加費(保険代)は100円。「歩こう会」は事前の申し込みが必要、スマイルハウス浦和(TEL048-813-7710)まで。