県産ジビエなどを扱う「ル・マルシェ・ド・トワ」(さいたま市浦和区高砂2)が3月5日、JR浦和駅西口にオープンした。
店長の佐藤真由香さんは日高市在住で、実家は浦和区で26年続くカフェ「土瑠茶(ドルチェ)」を営んでいる。店が入るビルオーナーから「地域に貢献できるような店を」という呼びかけに応えて、飯能・日高エリアの食材を中心としたセレクトショップの開業を決めた。店名の「トワ」はオーナーである公平トワ子さんの名前にちなんだもの。
飯能・日高エリアでは近年、シカやイノシシなどによる獣害が増えている。佐藤さんは地元のジビエ肉処理事業者とつながりがあり、害獣を廃棄処分するのではなく、有効活用したいとの思いがあったという。仕掛けわなにかかったシカやイノシシを食肉として販売するほか、カフェ土瑠茶で加工したジビエ総菜も販売している。
ジビエ総菜の一番人気は「鹿肉の赤ワイン煮込み」(600円)で、生産が間に合わないほどだという。「イノシシベーコンのザクロソースサラダ」(680円)はベーコンに加工したイノシシ肉を使っている。カフェ土瑠茶で提供しているキッシュやスパイスカレーなどの手作り総菜も並べる。
埼玉県産の食材や調味料、野菜もそろえる。日高市の「弓削多醤油(ひげたしょうゆ)」や、飯能市が本拠地のアラブ食材店・ファーイーストバザールのドルチェなどのほか、飯能・日高エリア、見沼田んぼエリアの若手農家が栽培した野菜なども扱う。オーガニック食品などを中心に選んでいるという。
壁面には、県内のクリエーターが作る食器や雑貨なども陳列している。地域のハンドメード作家向けにレンタル棚スペースも設置。2階はワークショップや作品展示会などが開けるレンタルスペースとして貸し出している。3階はオーナー公平さんのサロン企画スペースとして準備中。
佐藤さんは「浦和ではまだ県産ジビエが普及していないので、食べ方を提案していきたい。埼玉には食材の作り手が数多くいるが、知られていない人も多い。地元の若手生産者を応援するため、定期的に農産物のマルシェも開催していきたい」と意気込む。
営業時間は9時~17時30分(第1・3日曜は14時30分まで)。月曜と第2・4日曜定休。