さいたま市中央区の彩の国さいたま芸術劇場映像ホール(さいたま市中央区上峰3)で7月11日に映画「息の跡」上映会が行われる。
さいたま芸術劇場で行われる、3.11震災後の陸前高田を描くドキュメンタリー映画「息の跡」上映会
同作は岩手県陸前高田市の震災後の人や風景とともに、津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一さんがその跡地に自力でプレハブを建てて営業を再開し、自らの体験をさまざまな言語で発信する様子を描いている。
主催は、出会いと学びの場を提供する非営利団体「大人の学校」。陸前高田出身のメンバーがいることから、震災半年後より陸前高田の図書館建設のための応援を始める。また、イベント等でカンパを呼びかけるなど被災地応援の活動を続けている。今回、応援をしてきた陸前高田が舞台となっている同作品の存在を知り、上映会を行うこととなった。
同団体代表の吉田文枝さんは「佐藤さんの生き方、発想の仕方、小森監督とのやりとりなどがこの作品の魅力。被災地では、東京オリンピックの陰になり置き去りにされているのではないかと、寂しさや空しさを感じている方も多いと聞く。被災地の状況が透けて見えるこの映画を観ることにより、それぞれが何かを受け取り一緒に考えることができたら」と話す。
2回上映で、1回目が14時開場14時30分開始、2回目が18時30分開場で19時開始。入場料は事前申し込み1,000円、当日は1,500円。申し込み、問い合わせは大人の学校(Tel 048-866-9466)。