「六辻子どもジャンボかるた大会」が「埼玉県民の日」の11月14日、六辻公民館(さいたま市南区根岸3)で行われ、市内在住・在学の小学生17人が参加した。主催はさいたま市立六辻公民館。
市民活動団体「南区区民会議」の第4期メンバーで構成する「まちづくりヒマワリ会」が講師を務める同イベント。同区内の歴史や自然、イベントなど44の地域資源を紹介するオリジナルかるた「南区魅力発見かるた」を使った。同かるたは2006(平成18)年、第2期南区区民会議が中心となり、「南区の身近な魅力」をテーマに区民から募集した1556句から選定、制作された。完成当時、かるたは区内の小中学校や公民館に寄贈され、現在も学校の教材やイベントで広く活用されているという。
同会はこれまでも、毎年秋に浦和競馬場で開催する「ふるさとふれあいフェア」などの地域イベントや小学校の放課後スクールなどで、同かるたを使いかるた大会を行ってきた。今回、同公民館からの依頼を受け、初めて「県民の日」に開催する運びになったという。
大会は会場の広さに合わせ、5メートル四方の線を引いた床に、A4サイズに引き伸ばした札を並べて実施。子どもたちは4チームに分かれ、審判の笛を合図に真剣なまなざしでかるたを取り合った。最後には付き添いの大人も加わり、会場にいた全員でかるた大会を楽しんだ。
「夏休みの自由研究のテーマに選ぶほどかるたにはまっている」という辻南小学校2年の中村茉有花さんは「上級生がたくさん取っていてすごかった。自分も2枚取れてうれしい」と笑顔を見せた。一緒に参加した父親も「かるたが好きな娘のために今日のイベントに申し込んだ。とても楽しそうだったので、また機会があれば参加したい」と話していた。
2010(平成22)年には同区コミュニティ課が、かるたで紹介された同区の魅力を詳しく紹介する冊子「魅力発見ブック」を発行。冊子は市内の図書館で閲覧でき、街歩きや郷土史の勉強などに利用されているという。同会の長澤義則さんは「地域の魅力が一目で分かるのがかるたの良いところ。かるたを通して南区のことをもっと知って、興味を持っていろいろな場所に足を運んでもらえたら」と呼びかけた。