「第4回さいたまオーガニックシティフェス」が11月8日・9日の2日間、浦和駅東口の駅前市民広場で開催された。主催はさいたま市有機農業推進協議会とさいたま有機都市計画。
「さいたま市を有機農業の街へ」をテーマに2022年に第1回を開いた同イベント。出店希望の団体が増えたことから、今年は2日間の開催となった。吉川市や本庄市など、さいたま市外で有機農業に取り組む農家の出店も増えた。
会場ではさいたま市内外の有機農業に取り組む農家による新鮮な野菜や、農産物を使った焼き菓子やカレーなどを販売。有機農業関連NPO団体のワークショップのブースも並んだ。ミニトマトすくいやしめ縄作り体験、クリスマスリース作りなどもあり、親子連れも多く訪れた。
ステージでは、フラダンスや浦和第一女子高校音楽部、浦和高校グリークラブ、よいよいブギーの盆踊りなどが披露された。
4年目の今年は清水勇人市長が会場を訪れた。「さいたま市見沼田んぼをはじめとした豊かな農地を生かし、持続可能な農業を推進する環境整備に力を入れていく。農業者が有機農業に参入しやすい環境を整え、関係事業者や消費者を含めた地域ぐるみでの有機農業の、さらなる拡大を目指す」と、都市型農業の実現に向けたオーガニックビレッジ宣言を行った。埼玉県では小川町、所沢市に次いで3番目の宣言となる。
さいたま有機都市計画代表の田島友里子さんは「さいたま市は都市型の有機農業に最適の環境。『さいたま市といえば有機農業都市』と思ってもらえるよう、これからも認知を広めていきたい。この活動が社会に対して新しい価値の提示につながると考えている」と話す。「よいよいファーム」(さいたま市緑区大道)の斉藤昇平さんも「どんどん参加を希望する方が増え、今年は60を超える。市外からも参加を希望する声があってうれしい」と話す。
吉川市から訪れた「吉川オーガニックの会」代表の岩崎さゆりさんは「今年は有機農業にとって節目の年だと感じている」。本庄市の「たまとわファーム」代表の柴山斐子さんは「浦和でのイベントは活気がある。有機農業は難しいイメージがあるが、まず食べてみて、そのおいしさを感じてもらいたい」と話す。