「ひらくまち 軒先マルシェ」が11月15日、前地通り商店街(さいたま市浦和区東高砂町)で開かれる。主催は前地通り商店会と「ものくり商事」。
同商店会は1957(昭和32)年に発足。JR浦和駅東口近くの細道に浦和競馬場方面へ向かって約700メートル続く商店街の店などが加盟し、さいたま市で初めて、埼玉県が認定する元気な商店会「黒おび商店会」の認定を受けた。発足時120あった加盟店は現在、45にまで減少。シャッターが閉まったままの店や建物自体を取り壊す店舗も増えている。同イベントは、同会の「長堀米穀店」のリノベーションや「チャレンジショップオーナーコンペ」などの企画を手がけていた「ものくり商事」に、「商店街ににぎわいを取り戻したい」という商店会の声が届いたことがきっかけ。地域交流とチャレンジを応援することを目的に、企画を共同で進めてきた。
開催区間は、ジビエと沖縄料理の店「Nmc KITCHEN(エヌエムシーキッチン)」から「長堀米穀店」までの間。商店の軒先や住宅のガレージなどを借りてブースを設ける。同会からは前出の2店と「菓子処 加藤製菓」「misu’sKitchen(みすずキッチン)」が出店。キッチンカーは、おむすびと芋煮の「mocot(モコット)」、軽食の「KIZUNA KITCHEN(きずなキッチン)」の2台が並ぶほか、地域の作家による焼き菓子やドリンクの販売、アロマワークショップ、ハンドトリートメントや表情筋トレーニングなど20組が参加する。
「みんなで描く 夢の前地通り商店街マップ」のコーナーを設け、来場者から「こういう店が欲しい」などのコメントを募集。マルシェの3店舗以上で購入または参加した人を対象に景品を進呈する(なくなり次第終了)。
同会会長で、こんにゃく店「高松屋」の村山和正社長は「当商店街は駅が近く人通りもあるが、駅前のスーパーで買い物を済ませて、商店に立ち寄る人が減っているのが現状。私が会長を引き受ける前は商店会解散の危機もあったが、今回のイベント当日も東高砂町大和自治会青年部も応援に駆けつけてくれるなど、地域の協力のおかげで今も継続できている。イベントを通じて新しい交流が生まれて、1人でも2人でも、商店街の魅力に気づいてもらえたらうれしい」と話す。
開催時間は10時~15時。荒天時中止の場合あり。