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浦和子ども食堂、「りそなユース・ベース浦和」で活動継続

 浦和子ども食堂の岡田初恵さん(左)と代表の吉野早苗さん(右)

 浦和子ども食堂の岡田初恵さん(左)と代表の吉野早苗さん(右)

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 地域の子どもや高齢者に食事を届けてきた「浦和子ども食堂」が9月9日、新たな活動拠点「りそなYOUTH BASE浦和」(さいたま市浦和区常盤7)で2回目の活動を行った。

「りそなYouth Base浦和」入り口と埼玉りそな銀行の鈴木学さん

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 浦和子ども食堂は、創業100年を迎える太陽堂薬局(浦和区)の倉庫を活用し2021年に始まった。月1回の開催で、ボランティアスタッフが地域の子どもや高齢者らに食事や弁当を提供してきたが、建て替え工事のため活動場所を探していた。浦和区の紹介を通じ、埼玉りそな銀行(浦和区)から隣接地の研修センターに改装された同施設の無償提供の提案を受け継続が決まった。新代表の吉野早苗さんは「活動が存続できることに感謝。地域のニーズは高まっており、継続が何より大事」と話す。

 同施設は、待機児童の減少に伴い閉園した社内保育所を改装し、2024年8月に開設。100平方メートルの多目的スペースで、子ども服のパントリーや譲渡会、不登校の子ども向け学習支援など8団体が利用しており、浦和子ども食堂は9団体目となる。経営企画部サステナビリティ推進室の鈴木学室長は「地域が明るくなければ銀行も存在できない。場所提供を通じ、誰一人取り残さない社会を目指す」と強調する。

 当日はスタッフが調理した弁当23個を地域の家庭に配布した。高齢者への配慮やアレルギー対応も続けて行っており、「子どもだけでなく、さまざまな世代の人が安心できる場を守っていきたい。今後は利用実績の可視化や効果測定を行いながら、地域課題解決のモデルケースとして発展させたい」と吉野さんは話す。

 弁当の配布先は、あらかじめ浦和区健康福祉部支援課が必要数を浦和子ども食堂と共有し、準備している。

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