月曜のみ営業するカレー店「mamagoto(ママゴト)キッチン」が、武蔵浦和駅直結の施設「マチノバ」(さいたま市南区沼影1)のレンタルキッチンにオープンして、10月5日で3カ月がたった。
同店を経営する中田梨果さんと平林由紀さんは、同い年の子どもを持つママ友同士。2人とも都内に通勤するワーキングマザーだったが、「もう少し自分の時間を大切にできる働き方をしたい」と、子どもの中学入学を機に会社員を辞めて店をオープンすることを決めた。
出店場所は、たまたま通りかかった同施設を気に入り、即決したという。店名の「mamagoto」には「ママ事=全てのママを大切に思う場所」「ままごと=子どもが楽しく食に触れる場所」「ママ Go To=ママが行きたくなる場所」の3つの意味を込めた。
メニューは、「OTONAカレー」(900円)、「Kidsカレー」(300円)、「OYAKOカレー」(1,000円)のほか、100%フルーツジュースをヨーグルトと合わせた「ヨーグルト・フルーツ」(450円)などを用意する。
いずれのメニューも、自分たちの子どもが小さかった時に外食で苦労したことや、「こんなサービスがほしい」と感じたことを踏まえながら、味付けと盛り付けに工夫を凝らしたという。大人用と子ども用を一皿に盛り付けた「OYAKOカレー」は、子どもに食べさせるのに必死で食事を楽しめなかった経験から生まれた。「これなら皿を持ち替えず、子どもとシェアして食べられる。親子でおいしさを分かち合いながら、ランチを楽しんでもらえたら」と中田さんは話す。「お子さま連れでくつろげるスペースもあるので、ぜひ立ち寄ってほしい」と呼びかける。
8カ月と1歳の子どもを連れて来店した30代の母親2人は「キッズスペースがあり、目の届く所で子どもを遊ばせられるので助かる。おもちゃもたくさんあってうれしい」と話していた。
将来はカレー店にこだわらず、いろいろなことにチャレンジする予定だという2人。中田さんは、「主婦が1人で何か始めるのはハードルが高い。2人だからこそ、こうしてスタートを切れた。これからはこの場所を拠点に、それぞれがやりたいことに挑戦したい」と話す。平林さんも「今は週1のカレー店だが、将来は地域のコミュニティースペースを開くかもしれないし、店や料理教室を始めたい方の手伝いをしているかもしれない。柔軟に変化していければ」と意気込む。
営業は月曜の11時30分~14時。