「スポーツ学童Loop(ループ)」(さいたま市浦和区高砂2)がオープンして、7月1日で3カ月がたった。
「スポーツ学童Loop」を経営するSALの清水郁也社長(中央)、トレーニングジム「クロスフィット」寺尾康貴コーチ(左)、スズキビクターマネジャー(右)
さいたま市内でトレーニングジム「クロスフィット」を運営するSAL(大宮区桜木町)がオープンした同施設。6歳~12歳の子どもを対象に、1日12人の定員制で預かりや宿題サポートを行うほか、スクールバスを利用し、地域の提携スポーツ施設でさまざまな運動サービスを提供する。現在の提携先は、ライオンズダンスアカデミー、さいたまブロンコス、テニススクール・ノア武蔵浦和校など16団体。
創業の経緯について、清水郁也社長は「さいたま市は70万以上の共働き世帯がある中で、待機児童や子どもの運動環境不足が問題になっている。子どもの運動環境創出と、小学生の保育環境拡充という2つの社会課題解決のため、スポーツに特化した学童を作ろうと考えた」と話す。ビジネスプラン作成や提携先探しに当たっては埼玉県商業・サービス支援課に相談した。
提携先の「テニススクール・ノア武蔵浦和校」支配人の浅井優介さんは「子どもたちがスクールバスで地域のスポーツ施設へ行き、いろいろなスポーツを体験できるのが、これまでの学童にない新しい取り組みだと感じた。この仕事をしていて、子どもが小さいときにさまざまなスポーツを経験するのはとてもいいことだと思っていたので、地域の施設として協力したいと思った」と話す。
2023年11月にクラウドファンディングで協力を呼びかけたほか、さいたま市が創業から成長期にある中小企業者に対して新事業にかかる経費の一部を支給する「スタートアップ・アクセラレーション補助金」の採択事業にも選ばれた。清水さんは「支援してくれた地域住民や行政、業界関係者の期待に応えたい」と意気込む。
今後の目標は全国展開。「子どもたちがスポーツと学習の両方を楽しんで学べる施設で、健康的な生活習慣を身に付け、好奇心や向上心、協調性を育めるようサポートしていく」と清水さん。「スポット利用パックもあるので、夏休みなど子どもの預け先に困ったら気軽に利用していただけば」とも。