浦和駅周辺で11月5日~8日、浦和レッドダイヤモンズと地元浦和の飲食店によるバルイベント「サッカーの街・浦和 URAWAフットバル」が行われた。4枚つづりのチケットを購入することで参加者が浦和のいろいろな飲食店を巡ることができるもので浦和駅近くの40店舗が参加。主催はさいたま市と業務委託先としてさいたま商工会議所。
埼玉県内の他の地域ではすでにバルイベントなども行われているが、浦和での開催、特に東口西口合同で開催するのは今回が初めて。同会議所浦和支所の中村さんは「初めての開催であるうえ、バルイベントの認知度が低かったこともあり、チケット販売にはかなり苦労した」と話す。
「とにかくイベントの周知に力を入れ、販売の時間帯を皆さんの帰宅時間に合わせることで浸透するようになり、当日も含め予定枚数の1000枚超えた」という。
参加40店舗のうち「塩天丼」(さいたま市浦和区岸町4)は店名通り「塩天丼」が売りの店。同イベントでは「海の幸天丼(みそ汁付き)」を対象メニューに参加。よくある塩だれがかかっているものではなく、塩とふりかけがかかっており、地元の人々に愛されている。
「塩天丼」を訪れた20代の女性参加者は「先輩に勧められてフットバルに参加した。浦和といえば塩天丼と聞いたので来店した。すごくおいしく、また参加したい」と話していた。「普段はリピーターが多いが、新規に来店してくれる方もいてうれしかった。このイベントで新たにコミュニケーションが取れるような場面もあり、あらためてお客さんへの感謝の気持ちを感じられた」と店主の後閑(ごかん)さん。
「『浦和』は浦和レッズがもちろん有名だが、ホームである『埼玉スタジアム2002』とは少し距離があり、浦和の街を巻き込んだイベントはまだまだ少ない。こうしたイベントを通じて浦和レッズの活動を、サポーターだけではなく市民にも紹介できるいい機会でもあるし、多くの方が浦和の街を知るきっかけにもなった」と中村さんは振り返る。