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浦和の企業が酒かす使ったジェラート 「SAITAMAジェラート」の一環で

権田酒造の酒かすを使った「酒かすFORTE」

権田酒造の酒かすを使った「酒かすFORTE」

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 埼玉県内で飲食店を展開するノースコーポレーション(さいたま市浦和区仲町1)が7月1日、熊谷の「権田酒造」とのコラボ商品で、酒かすを使ったジェラート「酒粕FORTE(さけかすフォルテ)」の販売を始めた。

にっぽんの宝物JAPAN大会2021-2022のスイーツ部門で準グランプリを受賞した

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 浦和のイタリアンレストラン「ECCOLA」(エッコラ)」(仲町1)など、埼玉県内で飲食店9店舗を展開するほか、若手農家によるヨーロッパ野菜の栽培、流通に取り組む「ヨーロッパ野菜研究会」を展開する同社。県内の農家や牧場などと提携し、埼玉県産の野菜や果物、乳製品などを使った9種類の「SAITAMAジェラート」を開発し、「酒粕FORTE」はそのうちの一つ。「にっぽんの宝物JAPAN大会2021-2022」のスイーツ部門で準グランプリを受賞した。

 「酒粕FORTE」には、熊谷で1850年から続く酒蔵「権田酒造」の純米大吟醸の酒かすと秩父の戸田乳業のミルクを使う。権田酒造では、熟成したもろみを木枠に並べ2~3日かけて搾る「槽(ふな)搾り」を創業以来採用。酒の香りやうまみが酒かすにも残るのが特徴だという。

ジェラートの開発に携わった門平光正シェフは「にっぽんの宝物プロジェクトを通して 2~3年ほど前から権田酒造とお付き合いがあった」と話す。門平さんは、権田酒造で梅酒を製造する際にできる梅を活用したドレッシングを開発しており、梅の仕入れの際に酒蔵を見学。「酒かすの貯蔵庫に広がっていた香りの良さに驚いた。すぐにジェラートに使おうと決めた」と振り返る。

 同社が運営するレストランでは以前から埼玉県産の食材を使ったジェラートを提供しており、カップ商品を開発する環境が整ったことから発売に至ったという。門平さんは「酒かすの香りとうまみをミルクと生クリームで引き立たせている。カップ商品とはいえ、余計なものは加えずシンプルな素材で作っている。権田酒造の酒かすの味を楽しんでほしい」と呼びかける。

 門平さんは「ジェラートが完成した際、権田酒造の皆さんがとても喜んでくれてうれしかった。そのままはもちろん、みりんを煮詰めたシロップをかけてアフォガードのようにしたり、生ハムと合わせて食事系にしたりしてもおいしい。お酒好きの方は日本酒をかけて食べていただければ」と笑顔を見せる。

 価格は500円。商品は「ECCOLA (エッコラ)」のほか、オンラインストアで扱う。

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