さいたま市の見沼田んぼの約1500平方メートルの遊休耕作地(さいたま市浦和区三崎26)を活用して作ったヒマワリの迷路が現在、無料で開放されている。運営は「一般社団法人さいたま市地域活性化協議会」。
代表理事の星野邦敏さんは「埼玉県内はもちろん、さいたま市内でも農家の高齢化や人口減少による担い手不足などにより、遊休耕作地・耕作放棄地が増えつつある。その利活用を周知して関心をもってもらうにはどうすれば良いかと考えたとき、ヒマワリは緑肥(土の肥料)にもなり、それを迷路にすることで時節柄、密にもならず、咲いている時期の日中は好きな時間に体験イベントとして楽しんでもらえるのでは、と考えた」と企画の経緯を話す。
「10年くらい使われていなかった遊休耕作地を活用したことから、雑草の種が多く残っていて苦労した。ヒマワリ畑は想像以上に奥深いことが分かり、ヒマワリ畑でまちおこしをしている茨城県筑西市と栃木県野木町にも出向き、実際の作業の様子を見せてもらい、役所担当者と農家の人から話を聞くことができた。来年は他地域で聞いた栽培方法などを参考にしてよりうまく作りたい」と意欲を見せる。
「見沼田んぼのヒマワリ迷路畑からはさいたま新都心のビル群が見えるのも地域ならでは。定期的にスタッフが巡回しているが常駐していないので、けがなどに注意して楽しんでほしい」とも。
今後、ヒマワリの種を取るイベントを経て、ヒマワリをすき込み、太陽熱消毒で雑草の種を死滅させ、秋からはレンゲ畑にする計画だという。
ヒマワリ迷路体験の期間はヒマワリが開花している間で、7月下旬頃までを予定。