「Cafe Perico(カフェ ペリコ)」(さいたま市浦和区常盤9)が5月27日、北浦和駅西口にオープンした。
30年以上にわたり、大手カフェチェーン店で菓子やパンの製造、店頭でのコーヒー販売などに携わった木村佳子さんが開いた同店。「大手企業には強みがある反面、大量のゴミや食品ロス、コーヒー産地での労働環境などの問題を実感する機会も多かった。環境に優しく、生産者と消費者の双方が幸せになれる店を自分の手で作りたいと思った」と木村さん。落ち着いた空間を目指し、路地裏のビル2階に出店したという。
有機栽培のフェアトレードコーヒーを使った「コーヒー」(M=450円~)、北海道産生クリームをのせた「ウインナーコーヒー」(M=500円~)、ヨーグルトとバナナにミックスベリーを加えた「スムージー」(700円)、有機栽培のサトウキビやバニラビーンズを使った「オーガニックコーラ」(450円)などのドリンクのほか、コーヒーに南浦和豆腐アイス店「グリーンワゴン」のアイスをのせた「アイスコーヒーフロート」(700円)も夏季限定で販売する。
「本日のサンドイッチ」(400円)のほか、「バナナとオートミールのケーキ」(350円)、「スコーン」(350円)、「マドレーヌ」(300円)などの5種類ほどの焼き菓子も提供する。材料にはいずれも北海道産の生乳、バター、ヨーグルト、有機小麦粉などを使い、毎朝店内で木村さんが焼き上げる。「バナナとオートミールのケーキには食物繊維がたっぷり。純粋に焼き菓子のおいしさを楽しみながら、体にも優しい栄養素などが含まれるようにレシピを考えている」と木村さん。「環境問題や健康に対して、この店を通して小さな提案ができれば」とも。
木村さんは「開店から1カ月足らずの間に、何度も足を運んでくれるお客さまも多く感謝でいっぱい」とほほ笑む。「コロナ禍を踏まえテイクアウト専門店としてスタートしたが、『店内で食べたい』という要望が多く、間もなくイートインスペースとして4席ほどを設ける予定。午後のお茶など、一休みしに立ち寄ってもらえたら」とも。
営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休。