レンタル畑「花野菜農園」が4月1日、さいたま市浦和区にオープンする。
浦和区の農家で次男として生まれ育った金子恒夫さんが運営する同園。海外ツアーのプランナー、海外貿易業務、トレーラーハウスの輸入販売など非農業分野での職に就いてきたが、母親が亡くなり、1380平方メートルの農地を引き継ぐこととなったという。金子さんは「海外にばかり気を取られていて、地元で耕作放棄地が増えているという課題に気付いていなかった。なんとかしなければと思った」と振り返る。
金子さんによると、海外での仕事に携わる中で見聞きしたことが、今回のプロジェクトにつながったという。金子さんは「ドイツのイシュバンシュタイン城の麓で見たおしゃれなログハウス付き農園では親子3代そろってバーベキューを楽しんでいたり、他の都市では近郊にある農園付き別荘で週末を過ごす人を見たりして、同じような農園を見沼でも実現させたかった」と話す。
同農園では、レンタル畑のほか、契約者に使ってもらう170平方メートルの専用公園を作る。初年度の利用は無料。バーベキューやキャンプなどに使うことができる。有料で、マルシェやワークショップ、講演会の会場にも提供する。
金子さんは「近隣の耕作放棄地で、農園づくりのサポートや農園デザインコンペなども開催できれば。花と野菜のおしゃれな農園を一緒につくっていける人に農園を使ってもらえたら」と呼びかける。
年間の利用料金は、大区画(10坪)=7万2,000円、小区画(1坪)=1万2,000円。共用農具、農具物置、井戸、ピクニックテーブル、木製ブランコ、駐車スペースの利用も込み。