SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ(川口市上青木3)で7月18日、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015」が始まった。
2003年2月、次世代映像産業の発展と集積、若手映像クリエーターの発掘と育成を目的に創設された「SKIPシティ」。同映画祭は、翌2004年3月から始まった同施設の代表的なイベント。
12回目を迎える今年は、74の国と地域から応募された600作品以上の中からノミネート審査を経て、長編部門12作品(海外作品9作品、国内作品3作品)、短編作品12作品、アニメーション作品14本を上映。最終日の7月26日には各賞とグランプリが発表される。
初日はオープニングセレモニーが行われ、上田清司埼玉県知事、奥ノ木信夫川口市長、総合プロデューサーの八木信忠さんがあいさつ。今回上映される作品と監督、各審査委員が紹介された。
開催に当たり上田知事は「国内の映画館の97%がデジタル化していて映画はフィルムからデジタルの時代になっている、世界の若きクリエーターと最新のデジタル映像を実際に見て感じてほしい」と語った。
続いて、同映画祭実行委員会が主体となって製作した家族の在り方を描く映画「鉄の子」のオープニング上映があり、出演者や監督による舞台あいさつも行われた。出演者の田畑智子さん、佐藤大志さん、舞優さん、ぺ・ジョンミョンさん、スギちゃん、福山功起監督らが撮影現場での思いをおのおの語った。
俳優として登場したスギちゃんは「普段着なれない長袖を着せられて撮影を行った。出演している人の顔を一人一人見てもらえれば、自分が出演していることが分かってもらえるはず」と笑いを誘ったほか、質問の答えを詰まらせた子役にツッコミを入れるなど芸人としての一面をのぞかせた。
作品は「『キューポラ』(鉄を溶かし鉱物の溶湯(ようとう)を得るためのシャフト型溶解炉に分類される溶解炉)の街」埼玉県川口市が舞台となっており、実際に川口にある小学校や鉱物工場、神社などが使用され地元の人にとってなじみのある場所が舞台となっている。
24日には「アニメDAY」と題し、アニメ「浦和の調(うさぎ)ちゃん」が1話から10話まで一挙スクリーン上映される他、会場ロビーには出演キャラクターの高砂調(たかさごうさぎ)他8人の等身大パネルの展示や、声優であり埼玉県出身の明坂聡美さん(上木崎常盤役)と大久保瑠美さん(沼影彩湖役)によるトークショーとプロデューサーによる誕生秘話などが語られる予定。
川口市外の「こうのすシネマ」(鴻巣市)、「彩の国さいたま芸術劇場」(さいたま市)の2カ所でもサテライト上映された。
チケット料金は作品によって異なる、詳細はサイトまで。今月26日まで。