東浦和のギャラリー「Pepin(ぺピン)」(さいたま市緑区大牧)で5月16日、石黒元嗣(もとつぐ)さんの個展「-兆し-」が始まる。
石黒元嗣さんは1972(昭和47)年名古屋市生まれ。1998(平成10)年に東京藝術大学油画科卒業後、同大学大学院美術研究科修了。現在、国内外で個展やグループ展を開くほか、アートフェアなどにも積極的に出品している。
同ギャラリーでの個展は2015年以来4年ぶりとなる。会場には作品10~15点を展示する予定。
前回の個展開催時には来場者から「空のようで気持ちよい」「宇宙のよう」「その時々でいろんな見方ができる」などの感想が寄せられたという。
2015(平成27)年から木曜限定で営業している同ギャラリー店主の小林優佳さんは「石黒さんの作品は、意識や存在感、気配などの目には見えない感覚の断片を再現し、定着させることを試みている。油彩で丁寧に描かれた画面には、青の中に雲が流れているような、靄がかかっているような空間が広がっている。今回当ギャラリーでは2度目の個展ということで、ギャラリーの空間を把握しており、どのような空間作りをしてくれるかも楽しみにしている。静かなその空間に佇み、作品を通して心が動くことへの兆しを感じてほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は木曜=12時~18時。入場無料。7月11日まで。