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浦和でトークイベント「さいたまサッカー100年コト語り」 歴史ひもとく

轡田隆史さんと小宮悦子さんの軽快な掛け合いに会場も沸いた

轡田隆史さんと小宮悦子さんの軽快な掛け合いに会場も沸いた

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 浦和コミュニティセンター(さいたま市浦和区東高砂)で7月5日、ジャーナリストの轡田(くつわだ)隆史さんとフリーアナウンサーの小宮悦子さんを招き、さいたまと浦和のサッカーの歴史について語るトークイベント「さいたまサッカー100年コト語り」が開かれた。

冒頭あいさつを行うさいたま市の遠藤秀一副市長

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 さいたまや浦和が「サッカー王国」と呼ばれるに至った背景、その始まりから現在までを2人がパネリストとして語る同イベント。地元を中心に展開するサッカーフリーマガジン「浦和フットボール通信」でコラムを担当する河合貴子さんが司会を務めた。

 主催は、地域密着、サッカーに限らず市民誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを通して健康・教育・福祉などの街づくりを推進する「Jリーグの理念を実現する市民の会」。昨年6月の開催に続き2回目となる今回は、さいたまサッカーの明るい話題としてJ1浦和レッズの無敗での第1ステージ優勝、J2大宮アルディージャの首位、女子サッカーワールドカップでのなでしこジャパンの決勝進出などにも触れ、冒頭からハイテンションな掛け合いで、集まった観客の大きな拍手に包まれた。

 登壇した轡田さんは埼玉大学付属中学から県立浦和高校、早稲田大学と学生時代を通じサッカー選手として活躍、浦和高校時代には国体、高校選手権の2冠達成を果たした中心メンバーで、Jリーグ初代チェアマンの川渕三郎さんは早稲田大サッカー部の後輩、現チェアマンの村井満さんは県立浦和高校の後輩に当たる。朝日新聞時代は、社会部デスク・論説委員など歴任。テレビ朝日「ニュースステーション」のコメンテーターとしても有名。

 小宮さんは埼玉県立川越高校、東京都立大を経て入社したテレビ朝日、同番組のサブキャスターを13年務め「悦ちゃん」の愛称で親しまれている。レッズサポーターとしても有名で、北浦和に住んだこともあるという。その後メーンキャスターを務めた「スーパーJチャンネル」では轡田さんとも共演した。

 ディスカッションでは浦和南高校卒業で日本サッカー協会専務理事の田嶋幸三さんの著書「『言語技術』が日本のサッカーを変える」を引用、1973(昭和48)年に築地の海軍兵学校から始まった日本サッカーの成り立ちからパネルを紹介しながら語った。

 「教育の現場で広がった日本サッカーは、南米などの波及の仕方と大きく違う。まさに教育の中で言葉を伝えてきた100年であり、その積み上げの上に日本代表・なでしこがある。わがさいたまは常にその中枢にあり、さいたまのサッカー100年を語ることは日本のサッカー100年を語ること。歴史を知ることで新しいものが生きてくる、ぜひ自信を持ってこれからの教育の現場でも言葉を伝えていってほしい」と締めくくった。

 参加した50代の男性は「ぜひ若い人たちにも伝えていきたい内容だった」と振り返った。

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