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さいたま市の温浴施設に漆黒の鏡餅 米作りから餅つきまで市民の手で

漆黒の鏡餅

漆黒の鏡餅

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 さいたま市のゴミ処理施設に併設された温浴施設「さいたま市桜環境センター」(さいたま市桜区新開)に1月4日、「漆黒の鏡餅」がお目見えし、物珍しさに多くの来館者の関心を集めている。

天日干しにされた黒米のイネ

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 鏡餅は、直径約30センチ、高さが約20センチの2段式。同センターが主催し、昨年12月24日に開催した鏡餅作りのイベントで餅つきをして作った。「江戸時代の初期ごろまで鏡餅は黒かったと聞き企画した。昨年は赤紫色に黒い粒々があるような状態だったが、今年はもっと鮮やかな黒色にするために工夫を重ねた。生の状態では、あんこと見間違えられるほどだった」と担当者。今年は黒米とその糠(ぬか)を使い、赤黒い赤飯をさらに濃くしたような色を出すことに成功した。

 使用した米は、施設内にあるビオトープの田んぼで育てたものを使用。担当者は「40人の親子が種まきから脱穀までを体験する「田んぼクラブ」の参加者と共に、田んぼにすむ生き物の観察をしながら、シーズンを通してみんなで大切に育てた。正月を彩る鏡餅にすることができて、ほっとした」と話す。

 鏡餅をのぞき込んでいた男性は「こんな漆黒の鏡餅は初めて見た。手作りならではのひび割れもまた、味わい深く感じる」と話した。

 開館時間は9時~21時。月曜休館。鏡餅は11日の鏡開きの頃まで展示する予定。

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