北浦和西口で6月7日、音楽イベント「みんなでSwing Festival vol.10」が行われた。
「PRADISE-ROAD」で演奏する「鬼頭つぐる with speedy&venn」
2006年から毎年6月第一日曜に開き、今年で10周年を迎える同イベント。子どもから大人まで楽しめる音楽ジャンルの生演奏を通じ、「音楽の素晴らしさ」を多くの人に知ってもらうと共に、北浦和西口周辺地域を中心に地元商店街やさいたまの活性化を図るのが目的。
10回目の節目となる今回はこれまでを振り返ったチラシやパネルの展示も行われ、天候に恵まれた当日は、北浦和西口周辺から楽しそうな音楽と、訪れた人たちの手拍子や歓声があふれ、昼から始まった催しは夜まで続いた。
同イベントは10年前、北浦和西口近くにあるバー「PARADISE-ROAD」(さいたま市浦和区常盤10、TEL 048-822-5777)店主で同実行委員長の山森政人さんと地元在住のミュージシャン・鬼頭つぐるさんの声掛けで行われた「PARADISE-ROAD」での音楽イベントが始まり。
原宿のまちおこしイベント企画などに関わっていた山森さん。浦和は古くから多くのミュージシャンを輩出してきたことから、当時、「浦和といえばロックの街」との評価を受けていたという。山森さんは浦和で音楽による「街のイベント」を開きたいと考えていた鬼頭さんと意気投合、プロジェクトが始まった。
昨今のJAZZフェスブームで様々な地域で「JAZZフェスティバル」が開催されている中、10年前当時から一つのジャンルに縛られたくないと一貫して「Swing Festival」として幅広いジャンルのミュージシャンを受け入れてきたのも特長。
「ここまで大きくなるとは思わなかった」と語る山森さんは「音楽をやるイベントは数多くあるが、本物を多くの人に聴いてもらいたいとのこだわりから、回を重ねるごとに賛同者が増え続けている。今では口コミによってレベルの高いミュージシャンが全国から集まり、交流の場としても機能している」と話す。
今回は、さいたま内外から出演バンドは57組、会場は周辺の商店街を中心に店舗など13会場に拡大した。
毎年参加しているという女性は「こういう世界があると知ってからは毎年来ている。イベントを通じて様々な人とつながりを広げられるのも楽しい。ずっと続けてほしい」と話す。