さいたま市立岸町公民館(さいたま市浦和区常盤)で1月13日、アートプロジェクト「美術と街巡り・浦和」の市民リポーター11人が「現代美術」について学んだ。
さいたま市周辺で活動する美術家たちが中心となり取り組む同プロジェクト。今年は3月9日から15日まで開催し、浦和駅西口のカフェや商店など約20カ所に作品を展示する。2年前に行われた国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」を機に始まった。
同プロジェクト実行委員では、市民がよりイベントに親しめるよう12月から「市民リポーターを募集。学生や主婦など7人が集まった。本太中学校の生徒も授業の一環として参画する。講座は「アートライターに挑戦」と題して全2回の講義を受けた後、街に出てイベントを取材し、ホームページなどで記事を紹介する。
一回目は県立近代美術館学芸員の前山裕司さんが「現代美術を見る、語る、伝える」と題し講義を行った。二回目は埼玉新聞編集局長の吉田俊一さんによる「記事の書き方」を予定する。
この日の講義で、前山さんは「真っ白な絵もアートになる。美術には正解がない。何を思ってもいい。自分が大富豪になって作品を買えることを想像し、部屋に飾る場所まで考えてもいい」などと話した。
参加した見沼区在住の津村恵子さんは「作者の意図とすることを探らなくても、自分の考えをいろいろな視点で感じていいということが分かった。展示される作品が楽しみになった。ワクワクする」と笑顔を見せていた。