浦和コミュニティセンター(浦和区東高砂11)多目的ホールで12月10日、木管楽器・パンフルートによる「クリスマス・コンサート」が開催される。
パンフルートは、長さの違う数本の竹などの管を並べて作る縦笛。楽器の名は、ギリシャ神話に登場する神「パン」が吹いていたことに由来する。コンサートに出演するのは、「パンおばさん」こと井上節子さんや「浦和パンフルートを楽しむ会」のメンバー約10人、初心者が集まった「ビギナーズ」のメンバー約5人。クリスマスの曲や歌謡曲、童謡、アニメ、ディズニーなど約30曲を「パンおばさん」のソロとアンサンブルで披露する。
パンフルートの指導も行う井上さんは「日本ではあまり知られていないが伝統のある楽器で、透き通るような音が美しい。音に個性が出るのもパンフルートの魅力の一つで、合奏すると深みのある音色になる。聞く人の心に入っていけるような演奏を目指している」とほほ笑む。
同会は2012年、井上さんを中心に結成。パンフルートを広めるためにイベントや市民広場などで披露しながら、浦和コミュニティセンターで練習を重ねている。日本パンフルート協会によると登録しているのは全国で10団体、埼玉県では同会のみ。
井上さんは「いろいろなジャンルの曲を演奏するので、心ゆくまで楽しんでいただければ。浦和からパンフルートの魅力を発信し全国に広めていきたい」と話す。
当日は、友情出演に紙芝居や腹話術、リコーダーのアンサンブルも繰り広げられる。
18時15分開演。入場無料。定員は250人程度。未就学児の入場不可。