農業トレーニングセンター緑の広場(さいたま市緑区大崎)で9月9日・10日、がん制圧・患者支援のチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2017さいたま」が開催された。
参加者が夜通し歩きながらがん対策のために寄付金を募る同イベント。1985年に米国で始まり、現在25カ国以上で開催されているという。さいたま市での開催は今年で9回目。会場ではがんに関するさまざまな講演や展示だけでなく、飲食やゲームなど多彩なブースが出展した。
会場では夜間、ルミナリエセレモニーが行われた。がんで闘病中の人、がんで亡くなった人をしのび、それぞれの思いをメッセージに込めたルミナリエバックにキャンドルで明かりをともした。
大宮区から参加したという20代女性は「知人に誘われて今年初めて参加した。大学で生命科学を学んでおり、がんのことも勉強している。がんセンターの先生の話だけではなく、病院でボランティアをしているという人の話も聞くことができた。どちらもここに参加しなければ聞くことのできない話で、とても参考になった」と話す。
同イベント事務局長の柏浦惠子さんは「今年は例年に比べ参加者が多く、特にご家族連れやサバイバーさん(がん経験者)たちの姿が多数みられた。さいたまでは来年10周年を迎えるにあたり、初年度から掲げていた『迷わせない・困らせない・ひとりにさせない』をあえて今年のテーマとして掲げた。テントでサバイバーが語り合っているのを見ると、その目標に近づけていることが実感できる」と話していた。