浦和に漢方専門店「漢方マイン堂（浦和区仲町2、TEL048-711-8344）」が6月30日にオープンして2カ月がたった。

漢方の原材料を手にする荒川さん

　店主は、中国政府認定資格の国際中医専門員で国際中医薬膳師の荒川志緒さん。荒川さんは「体の症状や体質に合った漢方をお薦めしている。草花や根、鉱物、貝殻など自然の生薬を複数組み合わせて作る漢方は、中医学（中国の伝統医学）の考えがベースになっている」と話す。

　「体質を根本から改善することを目指しているため、お客さまからの話を聞くことが大切」とも。
荒川さんは「約20年前、急に体調を崩し食欲もなく不眠で家事もできない状態になった。病院に行っても原因が分かなかったため、母親が営む薬局の漢方を飲んだところ体調が改善した。その経験から中医学の勉強を始めた」と振り返る。

　荒川さんは中央区の本草薬膳学院に1年、北京中医薬大日本校で3年間学び資格を取得。中国での研修などを経て、中国漢方製薬会社の直営薬局で中医師と臨床に接しながら相談経験を積んだという。

「現在は日本中医薬研究会で知識を深めている。中医学は歴史が古く奥が深い。中国では当たり前の養生法も日本では知らない人も多い。お客さまの不調を少しでも早く取り除くため、もっと勉強しなければ」と荒川さん。

「疲れやすい、便秘、冷え性、イライラするなど小さいことでも、放っておくと大きな病気につながるかもしれない。心と体を整えることが、病気を未然に防ぐことになる。辛かった経験があるからこそ、学んだ知識を多くの人の健康と幸せに生かしたい」と話す。

　営業時間は10時～18時。日曜、月曜定休。