さいたま市青少年宇宙科学館(さいたま市浦和区駒場2)で9月3日、「ロボコンプロデュース2017」が開催される。主催は日本機械学会。
2007年から「年次大会市民フォーラム」の一環として行われている同イベント。同フォーラムは9月3日から埼玉大学で、「エネルギー・環境」「超高齢社会を支える技術」「オープンイノベーション」を主要テーマに行っており、研究者の発表や情報交換をはじめ、講演会や子ども向け科学教室などを展開する。
ロボットの競技を企画する「ロボコン(ロボットコンテスト)プロデュース」は、面白さや独創性などを競う。ロボコンの「企画力」を育むのが目的。北海道大学、信州大学、九州大学(2チーム)の学生約20人が参加する。実行委員会は各チームにロボットキットを事前配布。学生は同じロボットを使って、小・中学生を対象としてわかりやすく教育効果が期待できる競技を企画する。
審査会では、学生がプレゼンテーションを行い、リモコンを操作しロボットに障害物を避けさせたり物を運ばせたりする競技を披露する。体験会は、子どもから大人まで参加可能で、学生に教わりながら同じようにロボットを動かすことができる。
同イベント実行委員長で北海道大学准教授の田中孝之さんは「近年、ロボットコンテストはなじみのある大会になったがコンテストの『ルール』を考えるのが難しくなっている。ロボット自体に大きな仕掛けはないが、動かすフィールドを作り子どもでも楽しめる競技を考案している」と話す。ロボコンの優劣は競技内容だけではなく、提出書類やプレゼンテーション、競技の値段もつけて総合的に評価するという。
田中さんは「どうやったらロボコンの楽しさを伝えられるか試行錯誤しながら準備してきた。多くの方に学生の熱意と成果を見ていただきたい」と呼び掛ける。
開催時間は、ロボコンプロデュース審査会見学=10時~12時、体験会=13時~16時。入場無料。