埼玉県知事公館(さいたま市浦和区常盤4)で8月24日、「地域デビュー楽しみ隊」発足式が行われた。
埼玉県では、元気なシニア世代が地域活動に初参加する「地域デビュー」の取り組みとして地域活動の楽しさを発信する「地域デビュー楽しみ隊」の隊員を公募。今回、50代から70代の男女29人が任命された。
総監督は川越市出身で俳優の市川正親さん、隊長は秩父市出身で落語家の林家たい平さんが務める。
隊員は、自治会やボランティアなどですでに活躍している人や地域活動経験がない人などさまざま。隊員をサポートするため、さいたま市出身のタレント・村田綾さんをリーダーに市町村の女性職員ら22人による「ちいきデビューひっぱりガールズ」も結成した。
発足式では、上田清司知事が「シニア世代は責任を果たされ踏ん張ってきた。知識と経験があり、その力を必要としている。地域のために楽しみながら活動してほしい。ひっぱりガールズの魅力で元気なシニアを地域に誘っていただきたい」とあいさつした。市村さんはビデオメッセージで「アクティブシニアの世代が明るい未来を担っていく。一緒に盛り上げていこう」とエールを送った。
発足式で上田知事から「地域デビュー楽しみ隊・隊長」に任命されたたい平さんは「地域活動の楽しさを発信し、地域の人々を笑顔にする」と宣言した。
この日は、上田知事、たい平さん、村田さんが登壇し、地域の関わり方や活動への思いなどを話すクロストークも行われた。
たい平さんは「駅前でタバコの吸い殻を拾っている」という体験談や、「一歩を踏み出すこと、近所にあいさつするということから、地域デビューが始まる」と話す。
隊員は今後、特技や経験に合わせて地域活動に取り組み、活動を通じてノウハウや活動の魅力をSNSやイベント、広報の記事などで発信する予定。「地域デビュー」の活動情報は、県内31の市町村にある「市民活動サポートセンター」や「社会福祉協議会」などで提供する。