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浦和に和食料理店「新」 空間から地元産の食材まで「和」をプロデュース

「新(あらた)」の広いカウンターでは料理人の手さばきが見られる

「新(あらた)」の広いカウンターでは料理人の手さばきが見られる

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 浦和に和食料理店「新(あらた)」(浦和区仲町1、TEL 048-825-1112)がオープンして2カ月がたった。運営は「暗闇坂宮下」や「可不可」などを手掛けた宮下大輔氏が代表の「株式会社 食空間研究所」。埼玉県では初の出店。

「新(あらた)」をプロデュースする宮下大輔さん

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 「日に日に新」をコンセプトに、厳選した食材を使い工夫を凝らした懐石料理などの和食を提供する同店。さいたま市のヨーロッパ野菜を使った料理や川越市のコエドビールなど地元産にも力を入れる。他企業から開業の依頼を受けて、初めて浦和に訪れた同社社長の宮下大輔さんは「埼玉には食材や日本酒など良いものがたくさんある。新しい『食』を提案することで、地元の良さを再発見してくれたら」と笑顔を見せる。料理長は、海外でも知られる箱根の老舗旅館「強羅花壇」で20年間腕を振るい、料理長も務めた木下泰司さん。ヨーロッパ野菜も和食の技法で繊細に調理するという。

 店内は天井が高く開放感があり、内装は木目調で統一。中央にコの字型の広いカウンターを18席。横にはテーブル席とソファもあり、個室を含めて全50席を用意する。カウンターの板は、店に合うようにと考えて注文したといい、ケヤキなど日本の銘木を数種類使い、奥行きは70センチと厚みを持たせた。宮下さんは「存在感や雰囲気だけでなく、しっとり手になじむような手触りもお客さまに感じてほしい。食事をおいしくするにはテーブルも器も大切。器は料理と調和させたいと、有田焼の窯元で作った」と話す。

 30年以上和食に携わってきた宮下さん。飲食店の空間作りから料理までトータルでコーディネートを重ね、東京スカイツリーの展望デッキレストランの総合プロデュースも行った。「通常の営業以外に、埼玉の生産者や蔵元の皆さんをお招きしてイベントを開催するなど、和食を新しい形で楽しんでいただきたい。お客さまの声を聞きながら、手を携えて浦和に根付いた店を目指していきたい」と力を込める。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=18時~22時。

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