浦和区の「ドバイレストラン」(浦和区針ヶ谷4、TEL 070-3143-0707)で6月17日、アラブの弦楽器「ウード」のコンサートが行われる。
一軒家を改装した同店では、中東料理を中心としたシリアの家庭料理を提供する。メニューは、小麦で作った薄いパンに野菜と味の付いた肉を挟む「ドバイサンド」など約20種。シリアの内戦を逃れて2012年に日本に来たユセフジュディさんが、今年2月にオープンした。現在は、浦和区で妻と3人の子どもと5人で暮らす。
ジュディさんは「ウードは中東を代表する弦楽器で、アラブ音楽には欠かせない楽器。日本の琵琶の先祖ともいわれている。音色を聞いたことがない人もいるのでは。この店と共に、多くの方に知ってほしいという思いで企画した」と話す。
演奏するのは、ウード奏者の荻野さと子さん。3歳から大学入学までピアノを学び、エジプト、チュニジアへの渡航を重ねるうちにウードの魅力を知った。2003年からアラブ音楽と演奏法を学び、ウードを弾きながら歌う女性アーティストとして、エジプトやトルコなどの大使館での演奏や高円宮妃久子さまの前での演奏のほか、日本アラブ首長国連邦協会機関誌での表紙を飾ったこともある。
シェフのオケシュさんは「ウードは響きが美しい。アラブのお茶かコーヒーも付くので、音楽を聴きながら中東の雰囲気を楽しんで」と呼び掛ける。
14時開演。料金は500円、さいたま市内在住者は無料(確認できるものを持参)。