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浦和駅前コムナーレで高齢者の水彩画展示 風景や植物描いた50点

絵の指導をする松原良さん(右)と「桜草みずゑの会」の石崎イク子さん(左)

絵の指導をする松原良さん(右)と「桜草みずゑの会」の石崎イク子さん(左)

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 浦和駅東口コムナーレ9階(さいたま市浦和区東高砂町11)の市民活動サポートセンターで現在、「桜草みずゑの会 水彩画展」が開催されている。

展示会場の様子

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 展示しているのは、アズハイム中浦和デイサービスセンターに通う70~90代の約30人が描いた作品50点。同センターの水彩画教室「桜草みずゑの会」に所属し、認知症の人や体の不自由な人もいる。同会は2014年に、松原良さん(81)が設立。ボランティアで絵の指導をするほか展覧会の会場探しなどの細かい業務も行う。展覧会は半年に1度開催し、今回で5回目。

 松原さんは「一生懸命に楽しく描いているのが絵に表れている。そのままの風景でなくても感性が入っていい」とほほ笑む。教室は月に2回だったが3回に増え、他の時間でも自主的に描くようになったという。秩父市長瀞の紅葉を描いた石崎イク子さん(86)は「今は体の自由が利かず、前に長瀞に行った時の写真を見て描いた。集中して描くと後で疲れるが楽しい。こうして発表する場があるのでまた描こうと思う」と絵を見ながら話す。落合澄子さん(84)は「展示されることがなかったので恥ずかしい」と笑顔を見せた。

 会社員として勤務し、趣味で水彩画の個展を開いた経験がある松原さん。退職後、ボランティアで「江戸東京博物館友の会」の会長を4年間担当。その後「地元の浦和で何かできないか」とシルバーバンクに相談していたところ、アズハイム中浦和デイサービスセンターを紹介された。「人に教えたことはなかったが、やってみようと引き受けた。皆さん熱心で展覧会を一つの目標にしている。多くの人に見てもらうことで励みになり、どんどん上達している。メンバーの家族から『すてきな絵を描いてくれるなんて』と喜ばれるのもうれしい」と話す。通りすがりの人も立ち寄って「上手ね」と一つ一つ見入っている。

 展示時間は、10時~18時(最終日は17時)。入場無料。4月23日まで。

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