JR浦和駅西口エリア各所で3月15日~19日、アート作品の展示企画「美術と街巡り・浦和」が開催された。
岩野さんの人物画。モデルを置いて描くが全て自分の投影という。
美術館、カフェ、民家、商店など、浦和エリアの街並みの過去と現在を感じさせる16カ所にアーティストの作品を展示。うらわ美術館(さいたま市浦和区仲町2)では、作家21人の作品が展示されたほか、カフェ「グッディーズカフェ」(さいたま市浦和区仲町2)、「加島屋商店」なども会場として参加。
会場の一つである夢工房MARUYAMA(さいたま市浦和区仲町2)には岩野雅代さん、岩渕貴徳さん、花田伸さんの3人が出展した。
人物画を4点出展した日本画家の岩野さん。「自分の中で何か引っ掛かるものがあるので、絵を描いている。それを表現するのが人物画だった。実際にモデルを置いていろいろな人物を描いているが、すべては自分の投影。自画像を描いているようなもの」と話していた。
同会場はギャラリーを併設した手工芸店。オーナーの丸山恵子さんは「店にぴったりの作品が展示され、作家さんたちにも『いい空間ですね』と喜んでもらった。2階のギャラリーを知ってもらえるよい機会になった」と話した。
会場に作品を見に来ていた浦和区在住の女性は「岩野さんの作品は女性の内面的な部分を描いているとのこと。母親、妻、友達にも、さまざまな女性の顔があるのを繊細な表情で表していると感じた。私も周りにこんな顔をしているかもしれないと作品を見ながら考えた。色合いやコンセプトが会場に合っていた」と感想を話した。