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北浦和のカフェ「葉隠珈琲舎」で佐賀の自然栽培の野菜直売 早朝からにぎわう

朝7時、「葉隠珈琲舎」の前に新鮮野菜が並ぶ

朝7時、「葉隠珈琲舎」の前に新鮮野菜が並ぶ

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 「葉隠(はがくれ)珈琲(コーヒー)舎」※旧カフェマイスター(浦和区常盤9、TEL 048-762-7171)で2月25日・26日、佐賀県の「はがくれ農園」で自然栽培した米や野菜、加工品の販売イベントが行われ、早朝から多くの人でにぎわった。

7時のオープンで約20席が満席に

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 「葉隠」とは江戸時代に書かれた武士の心得をまとめた書物のタイトルで、佐賀県ではなじみが深い。自社運営の農園では約3年前から、原木シイタケや大根、レンコン、キュウリなどの季節の野菜を栽培。化学肥料や農薬には頼らず植物と土が持つ力を引き出す農業を行っている。さいたま市浦和区に住む同農園スタッフの廣瀬信一さんは「佐賀の空気に合うしいたけ菌を探し歩き、木を選んで自分で切り、先人の知恵を借りたいと昔の農業まで調べた」と話す。

 栽培するきっかけは廣瀬さんの病気だった。「医者から食事制限され、食べ物は重要だと痛感し、健康とおいしさを考えた米や野菜を一から作ろうと思った」という。化学肥料や農薬に頼らずに作るのは手間がかかり失敗と苦労の連続だったが、近年は納得できるおいしさに仕上がっているという。

 野菜や果物などを加工したのは、佐賀県に住む同農園代表の廣瀬浅子(76)さん。ウコンで色付けしたタクアン、砂糖としょうゆとみりんだけで作ったシイタケのつくだ煮、砂糖とイチゴだけで水不使用のジャムなど素材を生かし、保存料や香料などの添加物を使わず手作りした加工品を販売した。同カフェ店長の飯田和範さんが調理を行い、定食も提供。摘みたてサラダ、煮物、具だくさんの赤みそ汁など野菜中心のメニューが並んだ。

 常連客の山内敏弘さんは「赤みそのコク、お米の食感とうま味、野菜の味が濃くて一つ一つがおいしい」と話す。2日間訪れた家族もおり、「お米も野菜も甘くておいしい。漬物も素材の味がする」と喜んでいた。

 同カフェでは今後も月に1度、産直のイベントを開催する予定。次回は3月18日~20日、インドより直輸入のスパイス10種類以上を使った「健康薬膳カレーランチ」を提供する。営業時間は平日8時~20時、日曜は10時~18時。火曜定休。

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