さいたま市浦和区にあるコミュニティースペース「味才」(浦和区常盤9)で2月5日、PubliCoの長浜洋二CEOによるセミナー「信頼を得る!NPOにも“マーケティング”」が開催された。
PubliCo CEOの長浜洋二さんの講座で参加者はマーケティングについての理解を深めた
同セミナーは、いわゆる「埼玉都民」と呼ばれる人々がリタイアして地元の埼玉に戻ってきた際に、そのキャリアを地域活動で生かすことを目的に行われている埼玉県の補助事業。県内4会場でさまざまなセミナーが開催されている。
当日は3時間のプログラムで、NPOのマーケティングの定義、ゴールやターゲットの設定などの話が長浜さんから分かりやすく語られた。座学のほかワークショップなどで参加者が理解を深めた。
都内から参加した大島里絵さんは「大変勉強になった。参加しているシニアの方の熱心な姿から刺激をもらった。フェイスブックを使いこなしたり、ウェブマーケティングをこれから学ぼうとしたりしている。自分と団体のミッションのために、新しいことを拒絶するのではなく取り入れようとしている姿が印象的だった」と話す。
長浜さんは「マーケティングというと企業の実務だと思われがちだが、NPOであれ行政であれ、何らかの目的や目標を持って存在している組織には必要なもの。ゴールを設定し、働き掛ける対象を明確にし、提供価値を磨き上げ、適切な方法で伝えるということ。まずは身の回りの小さなプロジェクトから実践してほしい」と話す。